APOSEN H250をレビュー!フィルターの性能は?
今回はAPOSENのコードレス掃除機H250をレビューしてみたいと思います。
青を基調としたデザインでちょっぴり高級なイメージを持たせてくれますが、スペックを確認してみると
充電時間 | 4.5時間 |
運転時間 | 通常:35分 強:15分 |
真空度 | 強18000Pa・通常8000Pa(説明書だと7000Paになってる) |
集じん容量 | 1.2L |
運転音 | 72dB |
質量 | スティック時約2.31kg(当サイト調べ) |
ちなっています。
充電時間はやや長いかなといったぐらい。運転時間は強だとちょっと短いですが18000Paならこんなものでしょうか。
特筆すべきは集じん容量。サイクロン式としては珍しく1.2Lもあります。
質量はやや重めでしょうか・・・
H250開封
こちらがH250の箱。箱には掃除機の写真が印刷されています。それ以外はとてもシンプル。
箱を開けてみると各パーツが緩衝材できちんと梱包されていました。
こちらが内容物一覧。
本体、延長管、ヘッド、バッテリー、ブラシ付きノズル、隙間ノズル、ブラシホルダー、お手入れブラシ、壁掛けツール(かなり簡易的)、充電アダプター、説明書、APOSENのLINEなどが記載されたカードが内容物です。
本体
本体は右側に充電のための差込口が見られます。
電源はトリガー式。
本体後方上部にはパワーを変更するための黒いボタンが配置されています。後方下側の青いボタンはバッテリー取り外しボタンです。
本体上部後方に開けられた穴が排気口になっています。
本体下部後方のバッテリーの部分には黒い滑り止めのゴムが配置されていて、壁に立てかけた際に倒れにくくなっています。
ただし、滑り止めはちょっとしたひょうしに外れてしまいます。無くしてしまうこともありそうなので両面テープなどできっちり固定していおいたほうがいいかもしれません。
バッテリーは取り外し可能で本体後方のボタンを押しながら外します。
バッテリーを外したあとの本体。
DC22.2V 250Wとの記載が見えます。
ダストボックス
ダストボックスは本体真ん中あたりの青いレバーを押しながら取り外します。
ゴミ捨てボタンは無いので、ダストボックスのツマミを引っ張ることでゴミ捨てを行います。もちろんダストボックスを本体に取り付けたままでも可能。
ダストボックスを分解すると2つのフィルターが出てきます。
ダストボックス内には金属のメッシュもありますが、これ以上分解できません。
2種類のフィルターの表裏です。どちらもスポンジといった手触りです。
ダストカップ内の形状について
H250はダストカップ内の構造が他の掃除機とちょっと違います。
ダストカップ内に円筒状のパーツがあるのは同じですが、よくあるサイクロン掃除機はダストボックスの底に円筒状のパーツが着いているのに対してH250は着いていません。
円筒状のパーツがダストボックスの底に着いているというのは、メッシュフィルターに弾かれた大きめのゴミと通りぬけた細かいゴミを分けておくためです。
これが無いということはサイクロン式ながらもサイクロンによる細かいゴミの分離には力を入れていないと言えるでしょう。その分2つのフィルターでゴミを受け止めるようになっています。
サイクロンの分離性能は高くないようですが、その分大きくスペースが空いていて集じん容量もアップしているので一長一短でしょうか。
ヘッド
ヘッドの幅は約24cmといったところ。
ヘッドの前面には4つのLEDライトが搭載されています。
ヘッドは固定できる部分があり、左右にぐらぐら動かないようにできるのですが、かといってスティックタイプやハンディタイプにしたときに自立するわけでもないので使いどころがいまひとつわかりません。
壁掛け収納にしたときに多少動きにくいぐらいでしょうか。
あとでもう1回試してみたら自立しました。しかしバランスがかなりシビアです。まず自立させるのにきっちりバランスを見極めないといけないし、ちょっと当たったら倒れてしまいます。
自立させるのはあまり実用的ではありません。
使い道としてはスティックで使っていて、「ここだけハンディで掃除したいなー」という時に立たせて待たせておくぐらいでしょうか。
稼動範囲はこの手のヘッドによくある通りちょっと狭めです。
お手入れの際はコイン等無しで簡単に回転ブラシを取り外せるので簡単に行えます。ブラシは取り付けるときに向きがあるので注意。
回転ブラシは赤色と黒色の2種類の毛が使われていますが、どちらも短い毛です。
延長管
延長管は伸縮不可で長さは約69cmといったところ。
特に変わったところはありません。
付属品
付属品は隙間ノズルとブラシ付きノズルです。
隙間ノズルはごく普通のノズル。
ブラシ付きノズルは角度の変更が可能です。
また、ノズルを延長管に取り付けておくためのホルダーも付属します。
ねじで固定するようになっていますがねじ穴が開いていないので自分で開ける必要があります。
アダプターとバッテリー
アダプターはごく普通です。
バッテリーはバッテリーの残量表示が3段階となっています。モードを表示するためのランプも搭載。バッテリー自体に残量ランプが表示されているのは珍しいかもしれません。
そしてこの掃除機の最大の特徴とも言えるかもしれません。バッテリーに直接プラグを挿して充電することができます。
充電する際に掃除機を出しておく必要が無いので、掃除機をリビングに置きっぱなしにしたく無いという人にはありがたい構造です。
壁掛けツール
いちおう壁掛けツールみたいなパーツも付属します。
壁に取り付ける際は、ねじか両面テープで取り付けます。
一応磁石が内臓されていて、本体をセットしたときに動きにくくなっているのですが、磁力が弱いのであまり効果を感じません。
壁掛けにしたときはこんな感じです。ヘッドを床から浮かせることはできません。
重量
スティックモードにすると2.31kg。数値的にはちょっと重めですが、使っていて重さを感じることはそんなにありません。
高いところを掃除しようとすると気になるかも。
各モード
スティックモードで持ったときの感じは特に持ちにくいとも持ちやすいとも感じることなく、可も不可もなくといった感じです。
実際に使ってみる
重曹などを撒いていろんな条件で吸わせてみたところ、通常モードでも壁際はヘッドを横にスライドさせることでほとんどの重曹を吸い込むことができました。
ヘッドは構造上横にスライドさせづらいですが、慣れてくればそれほどでもないかも?
紙くずを吸わせてみたところヘッドの内部で大多数が詰まってしまいました。ヘッドの吸い込み口から延長管へ到るホースの部分が細くなっており、紙くずなどを吸わせると詰まりやすいのだと思われます。大きめのゴミを吸わせるのには向きません。
ドアの溝に入り込んだ重曹は、こちらもヘッドを横にスライドさせることでかなり吸い込むことができました。
糸くずのヘッドへの絡みつきも少なく、細かいものや糸を吸わせるのには問題なさそうです。
マットに重曹を撒いてどのぐらい吸い込めるかの検証ですが通常モードで11g、強モードで13~14g(測りが1g単位なので13~14gの間で微妙に振れてた)の重曹を吸うことができました。強モードにやや不満ですが、検証ごとにgが変わったりするかなりアバウトな検証なのであくまでも参考までにどうぞ。
畳マットの上は特に問題なし。
付属品は、まあ動画の感じです。
取り回し・お手入れなど・騒音
取り回しはやっぱり国内メーカー品にくらべるとちょっと劣るかなあと感じるところはあります。価格も違うのでしょうがないですが。
中国製の掃除機でよく見かけるこの手のヘッドは稼動範囲が狭いので改良してくれるとありがたいです。
ダストボックスのお手入れですが、円筒状のパーツをダストボックスから分離できないので、お手入れブラシでゴミを取り切ったと思ってもゴミが残ってたりします。全部取ろうと思わなければいいんですが。細かいところまでキレイにお手入れしたい人は気になるでしょう。
お手入れには写真のようなブラシを使います。ブラシの反対側には刃が付いていて、ヘッドの回転ブラシに付いた糸や髪の毛を切って取り除くことができます。
円筒状のメッシュフィルターの内部に配置されている白色のスポンジは少し黒くなっていました。
ハードにつかうとこの部分はけっこう汚れそうです。
丸いフィルターはほとんど汚れていませんでした。こちらはお手入れの頻度は低く済みそうです。
ダストカップの青いパーツのところには重曹が溜まっていました。青いパーツねじ留めされているので重曹を取り除くことができません。簡単に分解してお手入れができるようにするかゴミが溜まらない構造にするかして欲しかった・・・
まあ水洗いすれば済む話なんですが、ちょっとこの構造は気になります。
吸引力を試したあとにけっこう髪の毛を吸わせてみたりしたのですが、ヘッドの回転ブラシの部分に絡まっている髪の毛はかなり少なかったです。ブラシの毛が短いのと密度が低いのが影響していそうです。
H250のおすすめポイント・マイナスポイント
おすすめポイント
- 見た目が青色基調でちょっと高級そう
- 集じん容量が1.2Lとサイクロン掃除機の中ではかなり多い
- バッテリーを取り外して充電できたり残量表示が3段階だったりとバッテリーの使い勝手が良い
- ヘッドをスライドさせれば通常モードでも壁際の掃除ができる
- ヘッドに髪の毛が絡まりにくい
マイナスポイント
- 延長管の取り付るときに硬い・滑り止めゴムが取れやすいなど作りがやや雑な面がある
- マット上の吸引力は期待ほどでもない
- サイクロンの分離性能はそれほどでもない
- ダストカップは完全に分解できないのでゴミが溜まるところがある
サイクロン部分の評価に非常に悩む機種です。
円筒状のパーツの中にスポンジ状のフィルターが入っている時点でサイクロンによる分離をほとんど無視しているわけですが、安い掃除機はサイクロンの分離性能はそんなに高くないのである意味割り切った構造ともいえます。その分集じん容量も増えていますし・・・
円筒状のパーツにはメッシュの金属フィルターが採用されて、ある程度ゴミを防いでくれ、白いスポンジフィルターがゴミを受け止めてくれるので有りといえば有りなのかなといった感じです。
バッテリーを取り外して充電できのるのはけっこうなメリット。掃除機を出しっぱなしにしなくて良いというのは生活観を出したくないという人にぴったりです。
「紙パック式は使いたくないけど集じん容量が欲しい」「掃除機を出しっぱなしにしたくない」という人に向いていると思います。
気になるところがあったらLINEで聞ける
APOSENは公式のLINEがあります。
商品について気になるところがあったらLINEで聞くこともできるので活用してみるのもいいかもしれません。
追記
延長管やノズルを取り外すためのボタンが外れてしまったときは簡単に付け直すことができるそうです。
APOSENさんから動画をいただいたので貼り付けておきます。
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