メーカーごとの違い・ヘアドライヤーの特徴やコンセプト
ヘアケアとしてのヘアドライヤーに注目があつまる中、いろいろなメーカーが新しいドライヤーを売りだしています。それぞれのメーカーにはぞれぞれの特徴やコンセプトがあり、それらを理解していくときに自分に一番合うドライヤーが何かを知ることができます。そこでここでは、人気のドライヤーの特徴をメーカーごとにみていきたいと思います。
パナソニックは美容家電に強い

家庭用のドライヤーで一番売れているのがパナソニックの製品です。「ナノケア」シリーズは1万円台半ばから2万円近くするものもあり、ドライヤーとしては割と高額です。それでも売れているのには、それ以前の背景が関係していると言えるでしょう。
もともとナノケアは、パナソニックがドライヤーを作るために開発したものではありません。ドライヤーではなく、スチーマーや美顔器のために開発してきたものでした。女性が女性の美のために作り上げた「自宅エステ」の概念は、働く多くの女性たちの心をとらえ人気を得ていきました。そこでパナソニックが次に目をつけたのがヘアケアとしてのドライヤーです。つまり、「ナノケア」シリーズのドライヤーはパナソニックが非常に力を入れている美容電化製品の一部なのです。働く女性が自分へのご褒美として「ナノケア」シリーズのドライヤーを購入しようと思うのは納得です。
「イオニティ」シリーズも人気が高く、3000円前後で購入できるのも魅力です。パワフルに髪を乾燥させることができますが、マイナスイオンの量を多くすることで潤いを保つことができます。
ナノケアシリーズは高いが非常に人気のシリーズ。
失敗したくないならテスコム
パナソニックと並んで有名なのがテスコムのドライヤーです。テスコム製品のドライヤーのなかでスタンダードなものは、マイナスイオンドライヤーです。4,000円ほどで購入できます。
低価格な物は風量が心配になりますが、テスコムの製品は「1.8m3/分」のものもあります。「1.3m3/分」が標準とされている中で十分です。非常に耐久性があり、いかにも堅実派のテスコムといった感じです。
プロが信頼するノビー
ヘアサロンドライヤーと言えば、ノビーです。ノビーのドライヤーはテスコムのブランドで、プロ用の道具としてのクオリティーが追求されています。プロ用なので家電量販店などで見かけることはありませんが、美容師なら誰もが知っているブランドです。
美容師からの信頼は厚く店でもコレ、自宅でもコレ、という人が多いようです。強い風量と耐久性が一番の特徴です。髪を素早く乾かすことができるので、髪に負担をかけることがありません。
また風量のあるドライヤーは全体の重量が重くなってしまうことがよくありますが、ノビーの製品は重量バランスが良く計算されているので、実重量よりも軽く感じます。通販で8000円程度で購入することができます。
シャープといえばプラズマクラスター
プラズマクラスターとはプラスイオンとマイナスイオンを同時に作り放出させるシャープが開発した技術です。シャープの得意分野である空気清浄機や冷蔵庫などに用いられています。
一番はっきり表れるのは、静電気が消えることだと言われています。静電気が髪の毛の中でおこると、髪の毛が割れ枝毛の原因となります。また静電気が起きると髪はずっとまとまらずごわつきます。プラズマクラスターはこうしたうっとうしさを解決してくれるものとなるかもしれません。 1万円以上の予算が必要になりますが、シャープのコンセプトをよく表した商品と言えます。
ただし、パナソニックのナノイーや他社で採用されているマイナスイオンもそうですが、こうしたマイナスイオンのドライヤーの効果については効果の有無について様々な議論が交わされています。メーカーの言うことを鵜呑みにせず、参考程度に考えておきましょう。
左右の吹き出し口から出る風で髪の毛を乾かす斬新なデザインやスマートフォンアプリとの連携ができるIB-WX1なども注目です。
騒音に注意したいなら日立
日立には独自に開発した「風切り音低減ファン」というものがあり、日立から発売されている多くのドライヤーにこの機能が搭載されています。そのため約66dBと、普通の会話よりも少し大きな音の程度で使うことができます。
深夜ドライヤーを使いたいけれどご近所が気になる、ドライヤーの音で寝ている子供が起きないか心配、という方に人気があるようです。
気になるダイソンは?
見た目のインパクトが強いダイソンのドライヤーですが、その特徴は小さなヘッドとそれからは想像がつかないような凄まじい風量です。ダイソンの掃除機のパワーが有名なことからも分かる通り、小さなモーターを使用しつつ風力は「2.4m3/分」と強烈です。とにかく早く乾かしたい人によいでしょう。価格は5万円弱と高めです。

ここまでメーカーごとの特徴について見てきました。メーカーはそれぞれに得意とする事柄が異なるため、ドライヤーにもそれぞれ強みとなる分野が表れています。自分が何を必要としているかを見極めた上で、これらの特徴を考えると、だんだん自分に合うドライヤーが分かってくるのではないでしょうか?
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