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電子レンジの仕組みや歴史を調べた・起源は軍事目的に開発されたーレーダーにあった?

オーブンレンジ, オーブンレンジコラム

電子レンジのことを英語ではMicrowave Ovenと呼ぶそうです。

マイクロウェーブという名の通り電子レンジはマイクロ波で食品を加熱する電化製品です。

マイクロ波を使うということで電化製品としては比較的歴史の浅い製品となります。

食品加熱の仕組み

食品には水分が含まれていますが、これが加熱のポイントとなります。

電子レンジから発せられるマイクロ波は食品の中に入り、そこに含まれている水の分子と共鳴して回転させる性質をもっています。

この回転によって水の分子どうしがこすれあって摩擦熱が発生。摩擦熱で食品を温めているというわけです。

周波数2450MHzのマイクロ波で1秒間に24億5000万回も分子がこすれあっているので食品を加熱するのに十分な熱になるようですね。

ちなみにこうした加熱の仕方を「誘電加熱」というそうです。

マイクロ波はどうやって発生させているの?

気になるマイクロ波の発生方法ですが、電子レンジに使用されているマグネトロン(真空管の一種で高周波電磁波を発生させることができるらしい)という部品が担っています。

この部品が高電圧と磁力を利用することでマイクロ波を発生させています。

内部から熱を発生させるので効率がいい

電子レンジの加熱方法は大きなメリットをもっています。

それは内部から加熱することができるのでヒーターなどの外から加熱する調理器具にくらべて短時間で効率的に加熱することができます。(外から加熱していたら内部まで熱が伝わるのに時間がかかりますからね。)

軍事技術がきっかけで開発された?

みなさんはレーダーを知っていますよね。戦時中は敵の飛行機などを発見するために、戦後は漁業や気象用に使われています。

実は電子レンジは実はレーダー開発の副産物として生まれたものらしいのです。

1945年にアメリカでレーダーの実験中に偶然にマイクロ波による急速な加熱現象が発見され、これを調理用に応用して開発されたのが電子レンジです。

マイクロ波を加熱に利用するということはレーダー開発のなかでたまたま発見されたもので当初は調理に使うという発想は無かったんですね。

ちなみに最初に発売された製品はあまりにも大きすぎて180cm、重さも340kgもあったのだとか。今からは想像もつかない大きさですね。

のちにいろいろと技術が進んだことにより小型化に成功し今のような大きさの電子レンジになっていったようです。

このように軍事技術が民間に転用された例はインターネットや、GPSなど多数あります。

電子レンジの歴史

レーダー開発の副産物として生まれた電子レンジですが、アメリカのレイセオン社によって1947年だか1950年だかに商品化されます。正確な年数はわかりませんが昭和20年代に開発されています。

ちなみに当時の製品は340kgもあってとても家庭で使えるようなものではなかったようです。

昭和30年代に業務用・家庭用のレンジが日本で登場

日本では1961年、1962年あたりに国産1号機が登場。こちらは業務用のレンジでした。

家庭用のレンジが登場したのは1965年のこと。家庭用ですが実際はホットドッグの再加熱用として店舗で使われていたそうです。

1966年・ターンテーブル式が登場

翌年の1966年にはターンテーブル式の国産レンジが発売されます。これによって食品の温めムラが少なくなりました。初期の電子レンジは回転させながら温めるという機能は付いていなかったのです。

1967年・チンという音が採用される

1967年には加熱終了時の音に「チン」という音を採用するようになります。

「レンジでチンする」という言葉はこの頃から出てきたようです。

1977年・オーブンレンジが登場

1977年には電子レンジと電子オーブンの機能を合わせ持つオーブンレンジが登場します。

1978年・スチーム機能を搭載

1978年にはスチーム機能を搭載した商品が登場。焼く、煮る、蒸すといった料理も可能となり、電子レンジ活用の幅がひろがりました。

また、同年にはタッチパネルで自動調理メニューを選べる商品も登場し操作性もアップしています。

1985年・航空機用レンジが登場

世界ではじめての航空機搭載用のレンジが登場し、日本航空やアメリカ大統領専用機にも搭載されたようです。

1986年・トースター機能搭載

翌年にはトースター機能付きオーブンレンジが発売され、トースターの機能も兼ねるようになりました。

1988年・ベーカリー機能搭載

1988年にはベーカリー機能まで搭載したモデルが登場。この時点ですでに材料をパンケースに入れてセットするだけで、練り作業から焼き上げまで行うことができたようです。

1999年・インターネットからメニューを

1999年にはインターネットからメニューを取り込める機能を搭載したオーブンレンジが登場します。今でこそネットに接続する家電が増えていますが、この時点ですでに登場していたようです。

2002年・スチームとレンジとヒーターの同時調理

2002年にはスチーム・レンジ・ヒーターという3種類の加熱を同時に行えるレンジが登場。よりおいしい調理ができるようになりました。

2004年・過熱水蒸気機能を搭載

2004年には過熱水蒸気機能を搭載したオーブンレンジが登場します。今ではすっかり定着した過熱水蒸気ですが、初登場はこの年でした。

2011年・レンジとグリルで調理

2011年には中までしっかり火を通し、なおかつ表面も香ばしく仕上がるといった特性を持つレンジグリルが登場しました。

紆余曲折を経て受け入れられた電子レンジ

電子レンジの歴史を簡単にまとめてみましたが、電子レンジが人々に受け入れられるまでには様々な流れがありました。

発売当初は高価で大きさがありましたし、一般家庭に登場しはじめた際にはマイクロ波に対する健康不安がありました。食べ物を温めるだけなのにどうしてこんなに高いお金を払って購入しないといけないのかという声もあったようです。

それが、メーカーの技術開発によって様々な調理ができるようになったこと、核家族化が進んだ社会情勢から簡単に調理ができる電子レンジという存在が重宝されるようになったことなどから普及率がどんどん上がっていき、現在では料理に欠かせない存在となりました。

うまく使いこなして日々の食生活を豊かにしたいものですね。