徹底比較!ダイソンV6・マキタCL107FDSHW・フーバースリムバキューム、コードレスクリーナー3機種

手軽に取り出せて、すぐに使えるコードレスクリーナー。
「子供がすぐに部屋を汚す」「ワンルームだから大きな掃除機じゃなくていい」「サブとしてすぐに使える掃除機が欲しい」そんな人たちに人気ですね。
今回は、新機種が出て旧型になってきたので価格の落ちているダイソンV6 SV07MH(以下ダイソンV6)・非常に人気で売れ筋上位につけているマキタCL107FDSHW(以下マキタ)・低価格で吸引力があると話題のフーバースリムバキュームHSV-200J(以下スリムバキューム)の3機種について様々な面から比較をしてみたいと思います(ダイソンV8はかなり価格差があるので優れていて当たり前ということで比較候補にしませんでした)。
付属品・重さ・取り回し・吸引力・騒音・バッテリー・お手入れの7項目について価格対性能を私が勝手に5点満点で評価します(あくまでも個人的な評価です)。
付属品が少なくて安いダイソンV6 SV07ENTやハンディタイプでヘッドがミニモーターヘッドのDyson V6 Trigger+の購入を検討している人の参考にもなればと思います。
ちなみに3機種については個別にレビューもしていますのでそちらも参考にご覧ください。
価格
まず価格ですがネットでの最安値を見てみると・・・
ダイソンV6 SV07MH | 45000円前後 |
マキタ CL107FDSHW | 16000円前後 |
フーバー スリムバキューム | 19800円 |
SV07ENT | 40000円前後 |
Dyson V6 Trigger+ | 22000円前後 |
といった感じです。
マキタはやはり群を抜いて安いです。スリムバキュームも安いですね。
ダイソンは吸引力が評判ですがやっぱり価格が高い。V6Triggerならかなり低価格で購入できますが、完全にハンディタイプになってしまいますし、ミニモーターヘッドなので広範囲の掃除には向きませんね。
この価格をふまえた上で様々な面から比較していきたいと思います。
付属品等
まずは付属品からです。
ダイソンV6

付属品が多彩です。壁掛け用のブラケット、モーターヘッドとミニモーターヘッドの2種類のヘッド、隙間ノズル、コンビネーションノズルが付属します。
マキタ

いたってシンプルな印象。隙間ノズル、紙パック10枚、布製ダストバッグが付いてくるぐらいですが、充電器が付いてきます。ヘッドはブラシの無いタイプ。
スリムバキューム
19800円ながらフトンツール、ブラシツールも付属します。写真を撮り忘れましたが簡易ながらも壁掛けツールも付属して安い割りに充実している印象です。
(スリムバキュームは安いのでそれぞれのパーツの質簡に関してはダイソンが上だと思います。)
ヘッドはブラシが付いていて回転します。
得点
- ダイソンV6・4点
- マキタ・1点
- スリムバキューム・5点
ダイソンV6はミニモーターヘッドや壁掛けが付属する上に他の2機種よりもしっかりしている気がしますが、いかんせん価格は4万円以上。これだけするなら付属品もある程度揃っていて欲しいということで4点とします。
マキタは必要最低限といったものですので1点(充電器が付属しますがこちらはバッテリの項目で評価します)。
スリムバキュームは簡単なものながらも、ふとんツールや壁掛けツール、収納袋が付属し、価格も2万円を切るので5点としました。
重さ比較
重さは使いやすさに影響するのでチェックしておきたいですね。メーカーサイトにも記載されていますが、今回は本体、スティック、ヘッドの3つを計測してみました。
多少の誤差はご容赦ください。
ダイソンV6


マキタ

スリムバキューム

重さ一覧
ヘッド | 本体 | スティック | 合計 | |
ダイソンV6 | 526g | 1286g | 313g | 2125g |
マキタ | 138g | 1156g | 118g(隙間ノズル含) | 1412g |
スリムバキューム | 472g | 1443g | 238g | 2153g |
画像が見にくい人のために表にしてみました。コレとは別にダイソンのミニモーターヘッドは333gです。
ダイソンV6とスリムバキュームはほとんど変わりませんがマキタが圧倒的に軽いです。700g以上軽いのはびっくり!!
他の2台も決して重いわけではないのですがマキタは持ったときに明らかに軽いと感じます。とにかく軽さ重視というならマキタです。
得点
- ダイソンV6・3点
- マキタ・5点
- スリムバキューム・3点
ごめんなさい。ここだけ価格を考慮せずに評価してます(掃除機の軽い重いは設計コンセプトや他の機能も影響すると思ったので)。
ダイソンV6、スリムバキュームともに悪くないもののマキタが圧倒的に軽いのでマキタ5点、ダイソンV6とスリムバキュームは3点としました。
ヘッドの取り回しやその他使い勝手
実際使ってみる上でヘッドの取り回しも気になる項目です。そこで3機種のヘッドの動きを2つの角度から動画にしてみました。
ダイソンV6、マキタともにヘッドはよく動きます。ベッドの下などもある程度のスペースがあれば届くでしょうか。スリムバキュームはもう少し動いてくれればなといったところです。
その他使い勝手
マキタはLEDライト搭載で暗いところを照らしてくれます。また、スリムバキュームは電源がトリガー式ですが、電源ロックボタンでトリガーを固定できるので指が疲れません。トリガー式とボタン式の良い所が両立できていると思います。
得点
- ダイソンV6・3点
- マキタ・5点
- スリムバキューム・3点
ダイソンV6、マキタともになかなか稼動してくれます。マキタは価格も安いので5点とします。ダイソンも取り回し良好ですが価格を考慮して3点。スリムバキュームは稼動域がちょっと苦しいですが電源ロックボタンがプラスで3点としました。
吸引力
掃除機を購入する上でやっぱり吸引力が一番気になりますよね。それぞれの機種のレビューでも載せていますが、ジョイントマット、畳マット、カーペットの上で小麦粉を吸わせてみた動画がありますので参考にご覧ください。
ダイソンV6
マキタ
スリムバキューム
ダイソンの吸引力はすごい!スリムバキュームも匹敵する吸引力
使ってみた感じだとダイソンV6の吸引力がやっぱりすごいですね。吸い付く感じでパワーを感じます。スリムバキュームもそれに匹敵する感じです。かなりパワーがあります。
ダイソンとスリムバキュームはモーターで回転するパワーブラシを搭載しているのでカーペットの奥に入り込んだゴミもきっちり掻き出してくれそうです。
マキタはブラシを搭載していない分、カーペットなどは奥に入ったゴミを吸い出すのに苦労するかもしれません。
得点
- ダイソンV6・4点
- マキタ・3点
- スリムバキューム・5点
ダイソンV6とスリムバキュームは吸引力抜群!ですが価格対吸引力を考慮してダイソン4点、スリムバキューム5点とします。
マキタは本体価格が安いですがブラシが付いていないのと電圧が10.8Vと他の2機種の半分という点がマイナスです。2点としたいところですが本体価格が安いので3点とします。
バッテリー
コードレス掃除機を扱う上で欠かせないのがバッテリー。3機種ともリチウムイオンバッテリーを採用しているので継ぎ足し充電ができますが、動作時間や充電時間も気になります。
動作時間 | 充電時間 | |
ダイソンV6 | 通常20分 ブラシ回転17分 強6分 | 3.5時間 |
マキタ | パワフル10分 強12分 標準25分 | 22分 |
スリムバキューム |
24分 | 5.5時間 |
動作時間はスリムバキュームが良さそうです。手元にある製品ではブラシを回転させて連続運転したところ23分動きました。
マキタは充電時間22分というのが圧倒的に早いですね。いざというときにバッテリが切れていてもすぐに使えそうです。その分バッテリの電圧が10.8Vと低いというのはありますが(ダイソンV6とスリムバキュームは21.6Vです)。

そして3機種の中で唯一充電器が付いています。バッテリを複数買っておけば1つで掃除機を動かしながらもう1つは充電といったことも可能ですね。大容量のバッテリも別途販売されています。
パワーでいえばダイソンV6とスリムバキュームですが、使い勝手ならマキタでしょう。
得点
- ダイソンV6・3点
- マキタ・5点
- スリムバキューム・4点
ダイソンV6はまあ普通かなといった感じで3点、マキタは充電時間22分は圧倒的。稼働時間もそこそこあるので5点としました。
スリムバキュームはブラシを使っての稼働時間が23分だったのはプラスですが充電時間が5.5時間と長めなのでプラスマイナスゼロ。3点としたいとろこですが、ここに価格を考慮して4点とします。
騒音
掃除機はうるさいものだからと言ってしまえばそれまでですが動作音も気になる項目です。動画に撮ってみました。
スマホのアプリで騒音の値も計測してみましたが、とても精度が低い様子だったので数値はあてにしないでください。
どんな感じの音がするのかだけ確認してもらえればと思います。
ダイソンはキーンといった感じの高い音がしますね。マキタはパワフルモードだと音が大きいものの3段階にパワーの切り替えができるのが良いですね。標準モードは静かな感じがします。
スリムバキュームはダイソンとはまた違った感じの音です。ブィィィィンといった感じの音です。
得点
- ダイソンV6・2点
- マキタ・5点
- スリムバキューム・2点
ダイソンV6とスリムバキュームは音が大きめ。音の質で好みが分かれると思いますがそれぞれ2点、マキタは3つのモードを使い分けられますし価格も安いので5点としました。
お手入れとランニングコスト
お手入れも気になる要素です。特にサイクロン式はフィルターがどのようになっているのか気になるところです。
ダイソンV6

サイクロン部と排気の部分に1つずつフィルターがあり、1ヶ月に1度以上お手入れが必要です。水洗い可能ですが24時間以上乾燥させてから使わなくてはなりません。

ダストカップ内部はメッシュの部分があり、この部分は外せません。コンビネーションノズルのブラシを使って清掃します。

ヘッドのブラシは取り外しが可能なのでお手入れは簡単です。コインを使ってフタを外すようになっています。
マキタ

紙パック式ですからランニングコストはかかるもののお手入れの手間は圧倒的に少ないです。その紙パックも10枚450円前後とかなり安いです。

よっぽど細かいものを吸わない限り内部はそれほど汚れないと思います。
ヘッドはブラシを搭載していないので髪の毛などが絡まる心配はほとんどありませんね。
スリムバキューム

ダストカップ部分には2つのフィルターが。どちらも水洗い可能ですがしっかり乾かす必要があります。水で洗えない本体の奥に細かいゴミが入るとちょっと面倒かな?

排気部分にもフィルターがあります。こちらも水洗い可能です。

ヘッドのブラシは指ですぐに外すことができます。これはダイソンV6よりも簡単。すぐに外れます。
得点
- ダイソンV6・3点
- マキタ・5点
- スリムバキューム・3点
ダイソンV6はフィルター2つとダストカップ周りのお手入れが必要なので3点、マキタは紙パックを買わなければいけないものの紙パックは安くフィルター掃除の手間も無いので5点としました。
スリムバキュームはヘッドのブラシのお手入れは簡単ですが本体のお手入れは少し手間がかかりそうです。ただし価格はダイソンより安いので3点としました。
総合得点
5点満点が7項目で35点満点中の得点です。価格対性能の比で得点を付けてみました。
価格を無視した単純な性能で言うとやっぱりダイソンV6が便利そうではあるんですが、コスパを考えたレーダーチャートになっています。
価格も考慮した採点であることをご了承ください。
ダイソンV6・22点

価格も考慮するということでズバ抜けて高い数値とはなりませんでした。
吸引力が非常に高く、取り回しもなかなか良好。付属品もいろいろ付いてくるので価格を考えなければかなり優れているとは思います。
4万円以上出してでも吸引力の強いコードレス掃除機が良い。付属品をいろいろ選びたいという人におすすめです。
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マキタ CL107FDSHW 29点

マキタはシンプルといった感じ。お手入れの手軽さや価格、バッテリーの充電時間もあって人気になっている理由を再確認できました。
パワーブラシを搭載していない点や付属品が簡素であるというマイナス面もありますが、価格は安く、フローリングの家など使用環境が決まっていて割り切って使うならばかなりコスパが高いと思います。
フローリングメインで軽さやバッテリーの使い勝手を求める人におすすめです。
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スリムバキューム・25点

19800円という価格のコードレス掃除機の中ではトップクラスの吸引力ではないでしょうか。コードレスで吸引力が評判のダイソンに匹敵する吸引力を感じました。
取り回しといった弱点はありますがこの価格でフトンツールが付属するのも魅力。
価格対吸引力重視。簡素でも付属品がたくさ付いているほうがいい。という人におすすめです。
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性能重視ならダイソン・コスパならマキタとスリムバキューム
というわけでいろいろと比較してみましたが、価格の安いマキタやスリムバキュームでもポイントを絞って見ると高級掃除機のダイソンに負けない部分があることがわかりました。
他にも日本の有名メーカー製品が多数あるのでこの3機種がすべてではありませんが、
- とにかく吸引力重視ならダイソン。
- 吸引力・付属品がありつつコスパも求めるならスリムバキューム
- 軽さやバッテリ・取り回し・お手入れのしやすさを求めるならマキタ
を購入の候補に加えてみてはいかがでしょうか。
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