ダイソンよりいい掃除機(コードレス)ってあるの?買ってよかった他メーカーの口コミを含めていろんな視点で考える
「あこがれの掃除機」そう答える人もけっこう多いと思われるダイソンの掃除機。
そんなダイソンの掃除機ですが、性能を評価する人が多い一方で、逆に他のメーカーの方が使いやすいという声も耳にします。
掃除機を評価するにあたっては1つの視点だけでは判断できない部分も多く、吸引力や軽さなど使う人が重視する部分によって評価が大きく変わってくることも多々あるのですが、今回は「ダイソンよりいい掃除機ってあるの?」という疑問についていろんな評価点から考えてみたいと思います。
ちなみに評価対象となるダイソンはコードレス掃除機のV7シリーズ以降です。ダイソンは近年掃除機の販売をコードレスに絞ってきているのでコードレス掃除機を評価対象として考えます。
ダイソンよりいい掃除機を探すための評価要素
さっきも少し書きましたが、掃除機を評価するにはいろんな要素があります。
具体的には
- 価格
- 吸引力
- お手入れのしやすさ
- 重さ
といったところです。細かいところを突けばまだまだいろんな要素がありますが、以上の4つの要素からダイソンよりいい掃除機について考えてみたいと思います。
ただし、一つ覚えておいて欲しいのは、複数の要素を両立させるのは非常に難しいということ。例えば吸引力が高ければ重量は重くなりがちです。また価格を抑えれば高性能なモーターは使えませんし、パーツの質も落ちてしまいがちです。はっきり言って「全性能がダイソンの全ラインナップより優れている万能掃除機」みたいな物は存在しません。
掃除機に一番求める要素は何かを考えて掃除機を選ばなくてはなりません。
価格
価格の面では皆さんの想像通りかと思いますが、ダイソンが高いです。新機種は7~8万、高いものになると10万円を越えるものまであり、「掃除機にここまでのお金を出すべきなのか」と疑問に感じる人もいるでしょう。
単純に価格の面で考えれば日本の大手メーカーを含め、ほとんどの掃除機がダイソンよりも優れているということになるでしょう。
ただし、ダイソンの型落ちモデルとなると話が変わってきます。ダイソンは型落ちモデルをかなり価格を下げて販売しており、3万円台で購入できるモデルも存在します。こうしたモデルならば他メーカーの掃除機にも十分対抗できるでしょう。
こうした型落ちモデルよりも価格面で優れたモデルとなるとマキタのような業務用の掃除機や1万円前後で買える格安の中華製掃除機が候補に挙がります。
↑人気のマキタCL107FDSHW。コンパクトで軽く価格もお手頃だが吸引力は高くない。
集じん方式はサイクロンではなく紙パック式。
マキタの掃除機をメインで使いたいなら価格は上がるけどCL282FDRFWなどパワーのある機種のほうが良いと思われる。
アイリスオーヤマも1万円前後の掃除機を発売している。ただ安いだけあって機能も控えめ。
吸引力
吸引力はモーターやバッテリーのパワーの他にヘッドの性能やゴミを吸わせる床なども関係してくるので明確な比較というのは難しい要素ですが、ダイソンは総じて吸引力に優れている傾向です。
ダイソンV10、V11、V12などを触ったことがありますが初めて使ったときは吸引力の強さを感じましたし、さすがダイソンだなと感じさせられました。
対抗としてはパナソニックのパワーコードレスシリーズの中でも重量のあるもの(軽い物は吸引力も削られている感じ)MC-SBU840Kなどが挙げられますが、ダイソンを完璧に上回るとなるとなかなか厳しい気がします。
逆にダイソンの中でも軽量モデルであるDyson Micro1.5kgなどが比較対象だと話は別です。このモデルはダイソンのラインナップの中では軽さを重視して作られたモデルで、軽快に使える分吸引力が落ちています。このレベルなら国内メーカーの吸引力重視のモデルのほうが上回る可能性は十分にあります。
↑Dyson Micro 1.5kg。ダイソンにしてはかなり軽いが吸引力も犠牲になっている。
↑ダイソンオムニグライド。ヘッドにはローラーが2つ付いた特殊な形状。フローリングで軽快に動かせるがじゅうたんやマットには向かない。
お手入れのしやすさ
ダイソンのウィークポイントの1つとしてサイクロン部分を分解して水洗いできないという点が挙げられます(フィルターは水洗いできる)。
ダイソンは特許技術も持っているそうでサイクロンによるゴミの分離技術も高いのですが、だからといってサイクロンの全てのゴミを完璧に分離できるというわけでもなく、内部が少しずつ汚れていきます。
「中が見えないから気にしなけりゃいいじゃん」という人からすると別に問題ありませんが、「掃除機をキレイに保ちたい」という人からすると大きなウィークポイントです。
その点、他のメーカーの掃除機ならサイクロンの性能はダイソンほどではないものの、サイクロン部分を分解して水洗いできる機種は非常に多く存在します。
水洗いできるという観点からすればダイソンよりいい掃除機というのは多数存在するでしょう。
↑日立の人気どころPV-BL30H。ダストボックスを取り外して水洗いが可能。
重さ
ダイソンは吸引力があるけど重いなどと言われてきました。事実ダイソンV8、V10、V11、V12、V15といったモデルはけっこうな重さがあり、動かしにくいと感じる人もいるでしょう。
こうした面を重点的に考えると国内有名メーカーの軽さ重視モデルはダイソンより優れているといえます。コードレス掃除機に革命的な軽さをもたらしたシャープのラクティブエアシリーズや日立のラクかるスティックは軽さをウリにしているだけあって非常に軽快に取り扱うことができます(ただし吸引力や静音性が犠牲になっている)。
↑EC-AR5Xはスティック時の重量が1.2kgで業界最軽量(2020年7月20日時点)。バッテリーが2個付属し片方を充電しながらもう片方で掃除機を使うことができる。
日立のPV-BL30Hはスティック時の重量が1.4kgとシャープよりも少し重いが軽量の部類。少し重い分性能のバランスはシャープより良いかもしれない。
ダイソンは軽量モデルも登場させている
重いと言われてきたダイソンのモデルですが、近年では軽量モデルも登場させています。さきほどもちょっと触れましたがDyson Micro1.5kgはその名の通りスティック時の重量が1.5kg。重さではシャープや日立に少し及びませんがそれでも軽快に使うことができます。
↑2021年時点でのダイソン最軽量モデル。当然V10、V11、V12などと比べると吸引力は負ける。
他メーカーのほうがダイソンよりいい掃除機だと感じた実例
次に
「ダイソンと他メーカーを使い比べて他メーカーのほうが良いと思った方」
にその意見を聞いてみましたので少しご紹介したいと思います。
ダイソン V8 Slim Fluffy 対 Laresar Elite 1
価格がダイソンの半分以下
私が実際にダイソンのコードレス掃除機とLaresarのコードレスの掃除機を比較してみてLaresarのコードレス掃除機を選んだ一番の理由はなんといってもダイソンに決して負けない吸引力を誇りながらも価格がダイソンの半分以下という点でした。
確かに吸引力という点ではダイソンの方が少し上だと思います。
ですが、Laresarのコードレス掃除機の方が軽くて扱いやすいと思いましたし値段も安いのでこちらが良いと思いました。
私が住んでいる家は部屋数が7つほどあるので重たいコードレスで掃除をするのが結構しんどいので軽いコードレスで吸引力があるものが欲しいと思っていました。その条件に合うのがLaresarの掃除機でした。
まさに値段も手頃で軽くて使いやすくて吸引力も十分ある掃除機だと思いました。
ダイソンの掃除機が吸引力に優れているのは間違いないですが、これの唯一のネックなのが値段です。
値段が高いのでいくらダイソンが良い掃除機でもこちらを実際に使ってみても購入しようとまではなりませんでした。
また意外と重たいという点もあるのでダイソンは選びませんでした。
モータの駆動音という点でもダイソンよりはLaresarの方が静かで良いと思いました。
けるびん
Laresar Elite 1 というのはアマゾンで売られている中華製と思われる掃除機です。クーポンを使って16000円程度とこの手の掃除機にしては少し高いですが、ダイソンとくらべるとかなり安いです。
中華製というと「安かろう悪かろう」を想像する人も多いと思いますが、吸引力に関しては満足できるレベルに達している物もけっこう存在し、きちんと使うことができます(耐久力やサポート等は心配ですが)。
こうした面からけるびんさんはLaresar Elite 1のほうが優れていると判断されたようですね。
比較対象のDyson V8 Slim FluffyはダイソンV8のヘッドをスリムにして動かしやすくしたモデルです。本体の重さはそれまでのV8シリーズと変わりませんがヘッドが軽くなっているので、重さや取り回しに関してはElite 1 のほうが優れているかは微妙なところだと思います。
Dyson V7 SV11 FF OLB 対 日立 PV-BH900J
日立の掃除機は分解して水洗いができるのが良い
200平方メートルの二世帯住宅に家族5人で暮らしています。
ダイソンはデザインがカッコ良く、まわりからの評判も良かったので購入しましたが、購入して半年も経たずにバッテリーが壊れ、1年半ほどでヘッド部分も壊れ、まだ2年も経っていないのに最近はフル充電してもバッテリーが10分ももたなくなってきていて、あまりの故障の多さに嫌気がさし、買い替えることにしました。
買い替えた日立の掃除機は最新モデルということで、かなり軽量化されているし、吸引力もダイソンに引けを取らないレベルだと思います。
そしてこの日立の掃除機で意外によかったのが緑のLEDライトがゴミを照らしてくれるところです。フローリングなどを掃除するときとても重宝します。これはダイソンにはなかった機能で、想像していた以上に効果を発揮してくれていて満足しています。
また、お手入れについても、ダイソンは水洗いできませんが、日立の掃除機は分解して水洗いができるのが良いです。さらにダイソンはブラシ部分や内筒部分に髪の毛などが絡みやすく、いちいち手で取り除いていたのですが、日立の方は髪の毛などが絡みにくい仕様になっていて、そういった手間も省けるのもとても良いです。
ニューヨーク
PV-BH900Jは日立のコードレス掃除機の中でもパワーのあるモデルなのでダイソンV7との比較なら、吸引力も引けを取らないレベルと感じるのも納得です。
ダイソンは水洗いできないという点が気になっている人はやはりいましたね。
ちなみに緑のLEDライトはダイソンV7には搭載されていませんがV12には搭載されています。
ブラシ内部の絡みについてはダイソンV7 SV11 FF OLBもフラフィヘッドを採用しており、髪の毛等の絡みが少ないはずなのですが・・・
また、ダイソンの故障に関しては運の要素がけっこうあるような気がします。
Dyson V7 Fluffy Origin SV11 対 東芝 トルネオV VC-CL1700
狭い場所や段差、家具の下の掃除はトルネオの方が使いやすい。
ダイソンのV7、東芝のトルネオのどちらも小回りが利く優れモノです。同じく軽量で使い勝手は良いのですが、東芝のトルネオの方が滑らかに動きます。そのため、狭い場所や段差、家具の下の掃除はトルネオの方が使いやすいです。
また、吸引力・パワーは、圧倒的に東芝のトルネオの方が優れています。ダイソンは高性能で機能性が高いイメージがありますが、日本企業が本気で製造した掃除機には勝てないと思います。
とくにイライラするのは、ダイソンのハイパワー機能です。本当にハイパワーで吸っていますか?と感じるぐらい酷いです。逆に東芝のトルネオは、高い吸引力が安定しています。しかもトルネオは、高機能なヘッドで床の菌まで除去してくれます。フローリングの部屋が多い家庭は、より性能の違いに気づくと思います。
静音性については、どちらも同じぐらいだと思います。
一番驚いたのは、ゴミを圧縮する機能です。トルネオは、吸引したゴミを1/3まで圧縮してくれます。もちろん、ダイソンのV7も圧縮してくれますが、トルネオには勝てません。必然的にダストボックスのメンテナンスが簡単になります。使用期間が長くなるほど、有難味が分かります。
最後にデザインですが、ダイソンのカラーリングは個性が強すぎます。トルネオは落ち着いたカラーなので、どの部屋に置いても違和感がありません。
たける
VC-CL1700も東芝のコードレス掃除機では吸引力重視のモデルなのでわりかし古いモデルのV7 Fluffy Origin SV11との比較なら吸引力で勝っていると思うのも不思議ではありません。ダイソンが「本当にハイパワーで吸っていますか?」と感じるほど吸引力がひどいというの個人的に謎ではありますが・・・
細かい使い勝手や配慮に関してはやはり国内有名メーカーのほうが上でしょうね。ダイソンV7もゴミを圧縮してくれるとのことですが、メーカーでそのような案内はされていないので勘違いもしくは解釈の違いだと思います。
ダイソン V11 Fluffy 対 マキタCL070DSH
ダイソンで難点に感じたのが重さ
自分の家は5人家族で、一軒家(4LDK)に住んでいます。家を全体掃除するためには、吸引力があり、稼働時間が長い掃除機の方が良いなと思っていたため、初めは「ダイソン V11 Fluffy」を利用していました。ダストカップの中にもすごく細かいほこりが溜まっていて、今までこんな粉塵のようなゴミが取れる吸引力の強いコードレス掃除機は初めてだったので、喜んで使っていました。
しかし、使っていくと難点に感じてきたのが「重さ」です。ダイソン V11 Fluffyの重さが「2.72kg」あり、コードレス掃除機にしては重たいです。掃除するのが自分だけなら良かったのですが、年老いた母親も掃除をしてくれるため、年寄りでも軽々と持てるもう少し軽い、さらに吸引力のあるコードレス掃除機を探し始めました。
その時に見つけたのが「マキタ CL070DS」でした。CL070DSは、マキタのコードレス掃除機の中でも最軽量のコードレス掃除機で、「0.81kg」と使っていたダイソンのV11 Fluffyよりも約3割の軽さです。
機能もシンプルになっているため、お年寄りでも使いやすくなっています。確かに、吸込仕事率「14W」、稼働時間は「約8分間」と、吸引力や稼働時間はダイソンV11 Fluffyの方がありますが、軽さ重視で考えると力を入れずとも持てるので、マキタ CL070DSはおすすめです。騒音もダイソンと変わらずあまり気にならないですし、お手入れも紙パックではなく、ダイソンと同じカプセル式になっているので簡単に捨てれます。
あと、ダイソンのコードレス掃除機よりも、気になる細かいところにはマキタCL070DSの方が軽く、ヘッドと動かしやすいので、自分もどちらかということ「マキタCL070DS」の方が気に入って使っています。
nandakana
マキタのCL070DSHは本体が軽い上にヘッドも回転ブラシが搭載されていないのでかなりの軽量です。吸引力はV11よりもかなり劣るでしょうが軽快性に関しては圧倒的に上でしょう。
お年寄りが使う掃除機という観点からするとダイソンの吸引力重視モデルより、マキタの軽量モデルの方が優れていると言えます。
掃除機を一番使うのは誰か。これって当たり前のようで忘れがちな要素かもしれません。
Dyson V8 Fluffy Extra 対 マキタ CL107FDSHW
ダイソンは思ったより吸ってなかった
見た目も良いし掃除機といえばダイソンだろうとダイソンの中では安めだったで購入しました。
実際に使用してみると期待が大き過ぎたのか思ってたより吸ってないよね?という感じでちょっとがっかりでした。
自分としては高い買い物だったので何としてでも元を取りたい気持ちで掃除機がけを頻繁にするようになり結果的にはよかったのかなと思います。
ですが、ランキングでよく見るマキタの掃除機が安いのに評判も良くて気になってしまい購入しようか迷っていました。
実家に聞いてみたところダイソンを使ってみたいというので譲る事にしてマキタを買ってみました。
マキタの方がいいじゃん!使ってすぐ気付いてしまいました。見た目はお世辞にもオシャレとは言えないですがきれいにするんだったら断然こっち!
フローリングもカーペットもどっちもいける!
使い終わったら見えないところにしまっちゃえばいいんだから見た目重視で選ぶのは今後は辞めようと思います。
実家は特に不満もなくダイソンを使ってくれているので、期待し過ぎなければ普通に使えます。
性能を見てから買えるなら絶対マキタを選びます。パックを変えるのは今時エコでもないし、ちょっと面倒だけど友達に進めるならマキタです。
さやママ
ダイソンを使って吸引力が弱いと感じたことは無いので「吸わない」というのは正直謎です。
マキタのCL107FDSHWですが、回転ブラシを搭載していませんしパワーも強くないのでカーペットもいけるというのも分かりません。普通にかけるだけならいいのかもしれませんが、カーペットに入り込んだゴミは取れていないでしょう。回転ブラシ有りの掃除機でもカーペットのゴミは取り残しが多いですが、CL107FDSHWはもっと取れないと思います。
CL107FDSHWは軽くて軽快に使えることが大きなメリットです。また、紙パック式なのでゴミ捨ての際はパックを捨てるだけで良く、フィルターのお手入れをする手間が少ないのもポイントです。紙パックとは別にダストバッグも付属しますが、こちらは水洗いが必要だけど使いまわせるので紙パックを買う必要がありません。
ダイソンよりいい掃除機かどうかは評価基準によって変わる
かなりまとまりの無い話になってしまいましたが、掃除機を選ぶには多くの要素が絡んできます。
人によって重要視する部分も違うので、ある人が「これはダイソンよりもいい掃除機だ!」と言っても別の人からすれば「いや、ダイソンのほうがいいでしょ」なんてことも起こりうるわけです。すべてがダイソンより優れた掃除機っておそらく現状では存在しませんし、ダイソンがすべての面で万能というわけでもありません。
掃除機を使うのはどんな人か。掃除機に一番求める機能は何なのか。
使用環境を考えながら掃除機を選んでいくことで「ダイソンよりいい掃除機」が見えてくるかもしれません。
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