洗濯機の選び方・8つのポイント・サイズや容量の決め方は?
洗濯機を買うといっても、選ぶ際の要素は多岐に渡ります。
今回はその要素1つ1つについてポイントをまとめてみたいと思います。
搬入経路を確認しよう
まず確認しておきたいのが搬入スペース。1~2人暮らし用で縦型洗濯機ならまず大丈夫だとは思いますが、家族用やドラム式洗濯機となると念のため搬入経路を確認しておく必要があります。
玄関のドアや洗面室へのドア。階段やエレベーターなどの幅をチェックしておきましょう。洗濯機のサイズプラス10cm以上の余裕が欲しいと言われています。
設置スペースの確認をしよう!排水・防水パンや蛇口の位置など
洗濯機自体の性能ばかりに気が取られがちですが、どんなに性能が良くても設置できなければ使えません。 買い替えで同じ容量を買うのならばたいして問題はありませんが、大きな容量にする場合や縦型からドラム式に買い換える場合、引っ越し時に洗濯機を購入する場合などは注意が必要です。
排水はどうなっている?
排水口の位置も確認しておかなければなりません。
洗濯機を設置したときに排水口が左右前後にくるなら大丈夫ですが、真下に来る場合は問題。排水のスペースを確保するために洗濯機の脚の部分をかさ上げする必要が出てくるかもしれません。
防水パンに足場があって置くだけでかさ上げできれば良いですがそうで無い場合はかさ上げのための脚が必要になります。
防水パンや設置場所の幅、奥行き。
水漏れ防止に防水パンが設置されている場合とそうで無い場合があります。防水パンがある場合は幅と奥行きの内寸を測っておきましょう。
防水パンが無い場合でも壁や洗面台からの距離を測って、どのぐらい余裕があるのか調べておくことが大切です。
蛇口の位置
洗濯機と干渉することは少ないかもしれませんが、万が一と言うこともあります。蛇口がどのぐらいの高さにあるのかも測っておくと安心です。洗濯機の高さ+10cm以上の余裕があると良いとされています。
周囲のスペース
蓋を開けたときのスペースも気にしておく必要があります。縦型洗濯機ならば本体の上部にドラム式洗濯機ならば本体の前方に十分なスペースがあるかを確認しましょう。
特にドラム式洗濯機の場合は扉を開けた時に前方のスペースが大きく占有されてしまいます。十分なスペースがあるかどうか確認するとともに、右開きと左開きがあるので家事の動線を考えてどちらが良いかするべきです。
容量を決める
とまあいろいろ考慮した上でやっと洗濯機自体の性能について決めていきます。
まず、容量ですがよく言われているのが1日の1人あたりの洗濯物量は1.5kgであるということ。ただし「じゃあ4人暮らしだったら6kgで大丈夫だね。」なんてことにはなりません。
これはあくまでも目安であって、様々な要素が絡んで洗濯物の量が増えるからです。毎日洗濯できないこともあるでしょうし、シーツや毛布といった大物を洗うこともあります。
仕事着があったり、子供が部活をしていたり・・・洗濯物が増える要素はゴロゴロありますよね。
また、洗濯機は容量いっぱいまで衣類を突っ込むよりも少し余裕を持たせたほうが汚れ落ちが良いとも言われていますね。
こうした面も考慮し容量を決定する必要があります。個人的には1.5kg×人数に2~3kgの余裕があると楽だと思います。
容量の決め方の詳細については洗濯機の容量の目安とは?という記事にまとめてみましたのでよろしければこちらもご覧ください。
乾燥まで行う場合は乾燥容量をチェック
洗濯機のスペックを見てみると乾燥機能が付いたものには乾燥容量が記載されています。乾燥まで洗濯機で行うことがほとんどという場合はこの乾燥容量を基準に選びましょう。
縦型とドラム式はどっちがいいの?
ドラム式が市場に登場してからずっと言われ続けているこの問題・・・どちらが良いのかというと、用途によるのでそれぞれの特徴のまとめてみたいと思います。
縦型 | ドラム式 | |
メリット | ・傾向として泥汚れに強いと言われている ・たくさんの水で洗うので色移りや黒ずみが少ない ・価格は安いものから高いものまで選択肢が広い | ・使う水の量が少ない ・傾向として皮脂汚れに強い ・乾燥機能に優れている ・ヒートポンプ式という効率に優れた乾燥方式のものが多い(全てではない) |
デメリット | ・洗濯槽の形状からして乾燥性能は高くない ・乾燥した際にシワができやすい ・ヒーターで熱を作るため消費電力が高くなりがち ・ドラム式よりも水を使う | ・奥行きがあり広い設置スペースが必要 ・価格が高め |
昔はドラム式は洗浄力に劣るなんて言われていましたが、現在は差は無いのではないかと思います。むしろ洗うものによるかと。
縦型はたくさんの水を使う、ドラム式は少量の水を使うという特徴があり、泥汚れなどは縦型、皮脂汚れなどはドラム式が強い傾向があります。
乾燥に関しては断然ドラム式です。舞い上げて落とすという方式なので乾燥力は圧倒的です(乾燥機が同じような形状をしていることからも予測できますよね)。洗濯のたびに乾燥まで行いたいという人はドラム式がおすすめ。
逆にドラム式の問題点はやっぱり価格と設置スペース。どうしても予算が高くついてしまうので乾燥まで行わない人にはドラム式はあまりおすすめしません。
乾燥機能付きなら省エネも考慮したい
洗濯だけならそれほど大きな差は出ないでしょうが、乾燥まで考えている人は消費電力についてもチェックしておきたいところです。
カタログ等を見ると「消費電力量Wh」という記載がみられます。
これは1時間に使う電気の量を表しています。この数値が高いほど電気を食うということですのでチェックしておきたい項目です。
ドラム式の乾燥方式
縦型の乾燥の場合はヒーターで乾燥させる方式ですが、ドラム式の場合は「ヒーター式」「ヒートポンプ式」「ヒートリサイクル式」といった方式があります。
おおまかな省エネ性能は
ヒートポンプ≧ヒートリサイクル>ヒーター
といった感じ。ヒートポンプ式はエアコンなどにも採用されている効率の良い方式なので乾燥機能を良く使う場合はヒートポンプ式の洗濯機を検討したいものです。
静音性
一軒家ならいいですが、集合住宅だと周囲への騒音も気になるところ。
カタログを見ると洗濯、脱水、乾燥時の騒音値がdB(デシベル)という数値で表示されているのでこの数値が目安になります。
一応騒音の目安を掲載しておきます。
騒音レベル[dB] 道路騒音などの不規則変動音 自室内の聞き騒音 共用設備(自室外)からの騒音 75 非常にうるさい うるさくて我慢できない うるさくて我慢できない 70 かなりうるさい 非常にうるさい うるさくて我慢できない 65 非常に大きく聞こえ、うるさい かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない 非常にうるさい 60 かなり大きく聞こえややうるさい 非常に大きく聞こえうるさい、声を大きくすれば会話ができる 非常に大きく聞こえかなりうるさい 55 大きく聞こえ、少しうるさい かなり大きく聞こえる、多少注意すれば通常の会話は可能 非常に大きく聞こえうるさい 50 多少大きく聞こえる 大きく聞こえる、通常の会話は可能 かなり大きく聞こえる 45 聞こえるがほとんど気にならない 多少大きく聞こえる、通常の会話は十分に可能 大きく聞こえ、気になる 40 小さく聞こえる 聞こえる会話には支障なし 多少大きく聞こえる 35 非常に小さく聞こえる 小さく聞こえる 聞こえる 30 ほとんど聞こえない 非常に小さく聞こえる 小さく聞こえる 25 通常では聞こえない ほとんど聞こえない 非常に小さく聞こえる 引用元: http://www.toho-seiki.com/info04_e.htm
洗濯機では静音をうたうものだと40dBを切るものがあります。30後半~40前半ぐらいまでが静音モデルにあたるかと思います。
また静音値以外にも振動についても気をつけたいところですが、これは使ってみないとなかなか気づかない面があります。気になる場合は防振ゴムを用いるなどして対策を行いたいところです。
メーカー独自の機能をチェックしてみる
国内有名メーカーの製品はそれぞれ独自の機能を搭載した製品が多数あり、洗濯機選びで悩む要因となっています。温水つけおき洗浄機能や洗剤の自動投入機能など中には目を見張るきのうもありますね。
パナソニックの「泡洗浄」、日立の「ナイアガラビート洗浄」、「風アイロン」、シャープの「ハンガードライ」、東芝の「マジックドラム」などネーミングも興味をそそります。
各機能については「これはすごい!」という物もあれば「まあ・・・効果あるのかな?」みたいな機能もあってどれが良いと断言もしづらいのですが、実生活を振り返ってみて各機能は本当に必要かどうか見定めましょう。
各機能についてはのちのちは当サイトで口コミ等をまとめたいと思います。
操作性やコースなどをチェック
最近は当たり前になりつつありますが、すすぎ1回機能やお好みカスタマイズなどの機能を備えた洗濯機があります。
高級モデルほど細かい設定ができるようになる傾向がありますが、こちらも本当に必要かどうか考えて購入する必要があります。
高級機種は操作パネルがカラー液晶だったりしてめっちゃ高級感がありますが、ここまで必要かどうか。それはあなた次第です。
まずは生活スタイルを振り返ってメモしてみる
洗濯機を購入するときのポイントについてまとめてみましたが、どんな高性能な洗濯機でも生活スタイルに会っていなければ宝の持ち腐れです。例えば洗濯物は外干し派なのにドラム式洗濯機を買ってもあまり乾燥性能の恩恵は受けられませんよね。
また、各社のいろんな機能に目移りしてしまいますが、自分達の生活スタイルを振り返ってみて、何が必要なのか何があったら便利なのかをメモしてみるといいかもしれません。
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