フーバー スリムバキューム(HSV-200J)の実力を探る!評判どおりの実力なの?

コードレスサイクロン,掃除機レビューフーバー

アメリカの掃除機メーカー「フーバー」のスティックタイプ掃除機が日本で発売されました。※2020年現在は販売されていません。

なんといってもその価格が注目されています。オンライン限定販売で19800円(税込)とかなり安いです。

気になる製品仕様ですが

外形寸法

幅約23×奥行約22.5×高さ約113cm

充電コード長さ

180cm

使用温度範囲

040℃

連続運転時間

24

製品重量

2.1kg

集じん容量

0.4ℓ

使用電源

リチウムイオン電池 21.6V

充電時間

5.5時間

企画・開発・デザイン国

アメリカ

製造国

中国

保証期間

お買い上げ日より一年間

付属品

着脱式リチウムイオンバッテリー/充電器/壁付けブラケット/すきまノズル/ブラシノズル/ふとん用ノズル/保管バッグ

となっています。

今回はこのフーバーのスリムバキューム(HSV-200J の実力について探ってみたいと思います。

箱はどんな感じ?

まず、届いた箱から。思ったよりも大きめです。
デザインは特筆すべき点はないかなといった感じ。

比較に以前購入したツカモトエイムのハンディクリーナーを置いてみました。

箱には取っ手がついていて、持ち運びしやすいようになっています。

ここにはフーバーが100年以上の歴史を誇ることが記載されています。

箱の裏には機能などが。

バッテリが22V、1年保証という表記が目に付きます。
バッテリーのパワーは十分期待できそうです。

開封してみる


開封してみると各パーツがきれいに収納されています。
箱が大きいのはどうやらスティック(延長管)が長いせいだったようです。

それぞれを取り出してみます。

こちらが本体。

本体を上部から。
青いボタンで回転ブラシのオンオフを制御します。
赤いランプは充電中のランプで、完了すると緑色になります。


ヘッド部分はこのようになっています。

ヘッドを裏側から。決して豪華ではありませんがきちんと回転ブラシが搭載されています。

ブラシツール

すき間ノズル


ふとんツール

それほど高価ではない価格帯ながらフトンツールが付属します。

後述しますが簡易ながらも壁掛けツールもや付属品収納用の袋も付属します。

気になるダストカップやフィルターは?

ダストカップはこの青いレバーを下に向け押すことで開くようになっています。

ワンタッチでゴミ捨てができるのは便利ですが、フタを支える部分もプラスチック製で少し強度が気になります。
この部分が折れてしまうとフタが閉まらなくなってしまうのでここは強度のある部品を使用して欲しいところ(ちなみにダイソンのV6もプラスチック製でした。)。

ダストカップ付近を下側から写したところです。
「DIRT CONTAINER RELEASE」というボタンを押すことでダストカップをまるごと取り外すことができます。

写真右上の部分にも引っ掛かりがあるのでここにも気をつけながら取り外します。

ダストカップ内部のフィルター部分です。この部分を持って回すことで取り外しが可能となっています。

パーツを全て外した状態。

このほかフィルターの内側にセパレーターといわれるパーツがあります。

プリーツフィルターが無いのでサイクロン式コードレスクリーナーの中ではお手入れは比較的しやすそうです。

水洗いも可能です。

排気の部分にもフィルターが。こちらも水洗いが可能です。

重量や取り回し等

重さは本体のみで約1444g

ブラシを取り付けた状態で約1917gです。
そこそこの取り扱いやすさがありますね。

ヘッド部分は左右このぐらいまで曲げることができます(これ以上は曲がりません)。

横からの写真。前後では90°ほど稼動します。

取り回しがよく考えられた国内メーカー品の4万、5万ぐらいする商品とくらべてしまうと少し厳しいかなというところではありますが価格を考えるとまずまずではないでしょうか。

付属のスティックを装着するとスティックタイプ掃除機として使用ができます。

付け外しはワンタッチでスムーズに行えます。

ヘッド付近の高さはこのようになります。(計りかたはアバウトなので参考程度に)

本体付近の高さ。

ベッドの下などを掃除する際の参考になれば幸いです。

ヘッドの幅は約23cm。

地味にうれしいのがトリガー部分。
トリガー式はこまめにオンオフの切り替えができますが指が疲れるのが難点。その点スリムバキュームは電源ロックボタンが付いていて疲れることがありません。

 吸引力を試す

吸引力に関してはジョイントマット、畳マット、カーペットの3種に古くなった小麦粉を撒いて試してみました。
壁際で行うことで壁際の強さも検証してみました。
動画を参考にしていただきたいと思います。

大き目のゴミは弾いてしまいますが、床に吸い付く感じで使っていてかなりの吸引力を感じます。吸引力はヘッド直下に集中している感じです。

畳やカーペットでもきちんと小麦粉を吸い取ってくれます。

さすが22Vのバッテリー。かなりのパワーがあるので安くて吸引力のあるコードレス掃除機を探しているひとにはかなりよさそうです。

また、細かい部分はブラシツール、すき間ノズルで吸ってやればカバーできます。

排気はトリガー付近の左右から出るようになっていて顔に当たりにくくなっています。このあたりの配慮は嬉しいですね。凄い勢いで風が出てきて吸引力を感じさせます。

カーペットを掃除した際にはこうした綿のようなものが大量に取れました。
しっかりとブラシで掻き出してくれているようです。

お手入れ

まず、ヘッド部分のお手入れですが、簡単にブラシを簡単に取り外すことができるので、髪の毛等が絡まったときでも簡単に取り除くことができます。

取り外した状態。
ブラシ部分のお手入れが楽です。

また、ヘッド部分が透明になっているので、汚れ具合や絡まり具合が確認しやすいです。

ゴミ捨てはワンタッチで簡単。今回は小麦粉を吸わせてみたのでけっこう残ってしまっていますが、サイクロン掃除機はこんなものです。

もう少し大きめのゴミならここまでにはならないでしょう。

(写真を撮るためにゴミ箱の上で開けましたが、細かいゴミは舞い上がるのでサイクロンの場合は写真のように捨てるよりもダストカップごとゴミ袋の中に入れてそこでフタを開けたほうがいいでしょう。)

お手入れが必要な部分を取り外してみました。

ダストカップ内のメッシュ状のフィルターは思ったよりも目が細かく、ゴミがひっかかりにくくなっているように思います。
水洗いした後の乾きも早いですしお手入れは簡単にできそうです。

ダストカップは水洗いしたいところですが、回転ブラシを動かすための電気配線もありますので水洗いできなそうですね。
もし、水洗いするときは「水がかからないようにする」「完全に乾かしてから使う」といった点に気をつけたいところです。

メッシュフィルターのさらに内側のフィルターも水洗いが可能で特に変わったところはありません。
本体部分は水洗いができないので掃除をするためにハケが付いていればよかったかも。
ただ、小麦粉ほど粒子の小さいものを吸い込まなければそれほどよごれないかもしれません。

排気部分のフィルターは細かいものを吸ったのにも関わらず汚れている感じはありませんでした。
ここはお手入れの頻度が少なくて済みそうです。
ちなみにこちらも水洗いが可能。

バッテリー

アダプタとバッテリーです。アダプタはコンパクトでそれほど他の機器と干渉しなさそう。
バッテリーはリチウムイオン電池でDC21.6Vの2.0Ah。リチウムイオンですから継ぎ足し充電ができるのが良いですね。

充電は本体の取って部分にケーブルを挿し込んで行います。
ちなみにケーブルを挿した状態だとクリーナーは動きません。

充電器が別で付いていれば複数のバッテリーを用意して片方は充電、片方はクリーナーで使用といった形もできたかと思いますが、それだと本体価格が大幅に上がってしまいそうですから仕方がありませんね。

5.5時間ほどでフル充電になります。
気になる動作時間ですが、フル充電の状態からブラシを稼動させてつけっぱなしにしてみました。
すると動作しなくなるまでがだいたい23分!!終盤も最後の30秒以外はパワーが落ちた感じはありませんでした。
ブラシを稼動させてこの時間はかなり優秀だと思います。

壁掛けツール

スリムバキュームには壁掛けツールも付属します。(写真はとりあえずセッティングしただけで固定はしていません。)

ネジを使って壁掛けツールを固定した上で本体の取っ手部分を引っ掛けるようになっています。引っ掛ける部分が一箇所なので本体のヘッド部分を床に着けて安定感を出すようです。宙ぶらりんにすると安定感が無いのでやめたほうがよさそうです。

本体の左右には付属品を収納できるようにスペースが設けられています。

また、付属品を収納できる袋が付いて来るのでこちらに入れて収納してもいいかもしれませんね。引っ掛けるためのフックも付いています。

スリムバキューム の優秀なところ

とここまでいろいろとレビューしてみましたがスリムバキューム について優秀だと思った点をまとめておきたいと思います。

・19800円とどちらかというと低価格
・吸引力が優秀
・安いながらもフトンツール・ブラシツール・すき間ノズル・壁掛けツールが付属する(質は値段なり)
・回転ブラシを稼動させてもバッテリが23分持つ
・排気口が側面にあるので排気が当たらない
・電源ロックボタンで指が疲れない

特に吸引力はコードレスにしてはかなり強いほうだと思います。

逆にマイナスポイントですが

・ダストカップの開閉部分が貧弱で強度が心配
・国内メーカーの高級品ほどの取り回ししやすさは無い
・ヘッドは直下の吸引力は高いが周囲は吸ってくれない。大きなごみは弾いてしまう。

といったあたりです。

フーバーのサイトには『「わざわざ高い掃除機を買わなくても、これで十分だよ! お客様がそんなお言葉をかけて下されば、これ以上の喜びはありません。

なんて文言があります。

こうした考え方の人、高級掃除機の細かな配慮に「そこまでしなくても・・・」なんて思っている人にはフーバーの掃除機が合っているかもしれません。

スリムバキューム はこんな人におすすめ

というわけでスリムバキューム は個人的にこんな人におすすめです。

・コードレスクリーナーが欲しいけど高級機は高すぎる

・予算はかけられないけどそこそこ付属品は欲しい

・コードレスだけど吸引力のある掃除機が欲しい

・バッテリーはやっぱりリチウムイオンで稼働時間もそこそこ欲しい

気になる人はチェックしてみてください。

購入ページはこちら

スポンサーリンク