アイリスオーヤマSCD-160P-T口コミレビュー・2WAYは便利だけど吸引力にしわ寄せがきてる感じ
今回レビューするのはアイリスオーヤマの2WAY仕様コードレス掃除機SCD-160Pです。
こちらの機種はハンディにもスティックにもなるので状況に応じて細かな使い分けができます。ただし2WAYにした分、吸引力や取り回しに影響がでていることも考えられるので、そうした面もレビューしていきたいと思います。
SCD-160P-Tのスペック
まずはスペックをチェックしてみたいと思います。
外観 | |
集じん容量 | 0.2L |
連続使用時間 | 標準 約20分(ハンディ時約23分) ターボ 約12分(ターボ時約13分) |
定格電圧 | DC10.8V |
充電時間 | 約4時間 |
製品寸法 | スティック状態 幅約224×奥行167×高さ1045mm ハンディ状態 幅約63×68×高さ481mm |
製品質量 | スティック状態 1.6kg ハンディ状態 0.7kg |
付属品 | 充電アダプター、充電スタンド、ハンドル固定ねじ、すき間ノズル、ブラシノズル |
ハンディとしても使える分、モーター等にスペースを割けなかったのか電圧は10.8Vとパワーはそれほど高くなさそうです。
充電時間は約4時間。
スティック状態の重量は約1.6kg。超軽量とまではいきませんがそこそこ軽量なモデルとなっています。
SCD-160P-Tの内容物一覧
こちらが内容物。
スティック部分(ハンドル固定ねじ付き)、ヘッド、ハンディクリーナー、すき間ノズル、ブラシ付きノズル、充電スタンド、充電アダプター、説明書となっています。
SCD-160P-Tハンディ部分
本体の上部中央辺りにはダストカップを取り外すボタンが付いています。持ち手付近には電源ボタンが1つ。押すたびに標準→ターボ→切とモードが変化します。
裏側には充電のための金属端子が見えます。
持ち手部分は溝が入っており持ちやすい工夫がされています。金属端子がはじめから若干汚れていたのは残念。
左右は中央辺りに排気口が見えます。
ハンディの前面はシンプルに吸い口だけといった感じ。当然ですがゴミの逆流防止弁が付いています。
後方はバッテリーの蓋。スライドさせることで外れます。
バッテリーの脱着
蓋を外すとバッテリーが見えるので、引き抜いてみると・・・
バッテリーの全体像が現れました。
こちらのバッテリーは単体や充電器セットでも販売されており、予備に購入しておくことができます。
SCD-160P-Tダストカップ・フィルター部分
ダストカップは中央のボタンを押すことで外れます。
本体とダストカップを分離したところ。
本体側もモーター手前にフィルターが搭載されています。
ダストカップ内部はフィルターケースとフィルターで構成されています。
フィルターカバーはプラスチック製。これでフィルターに到達するゴミをへらすのでしょうが、穴も大き目な感じがします。
フィルターはプリーツフィルターが使われています。
SCD-160P-Tスティック部分
スティック部分はぽっかり空いている部分があり、ここにハンディクリーナーをセットして使うようになっています。
SCD-160Pは梱包時にコンパクトにするためなのか、ハンドル部分が外れた状態で箱に入っています。
ハンドル部分を自分で差し込んで付属のねじで留めるのですが、この際にコードを挟んでしまわないよう注意が必要です。この辺りはのちほど動作・付属品チェックの動画で紹介します。
SCD-160P-Tのヘッド
ヘッドは回転ブラシを搭載。ブラシの毛は硬めの赤色の毛、青色の毛と柔らかめの紫色の毛で構成されています。
ヘッドの幅は約223mm。公称値は224mmなので、測り方の誤差の範囲かと思います。
ブラシは取り外してお手入れができますが、カバーを外すのにコインかマイナスドライバーを使う必要があり、ちょっと面倒です。
ヘッドの可動域はなかなか広いです。
ヘッドを起こすとパイプ部分が固定されれるところがあり、左右に動かなくなります。
この掃除機はスティッククリーナーとして使う際に自立ができるのですが、その際に倒れてしまわないようにこのような構造になっているのだと思われます。
SCD-160P-T付属のノズル
いたって普通のノズルです。
必要に応じてブラシを出し入れできる2in1タイプです。
すき間ノズル、ブラシノズルともにハンディクリーナーにもスティッククリーナーにもセットできますが、スティッククリーナーを持ち上げると重さを感じる(重心が先端よりにあるため)のでハンディクリーナーでの使用がメインになると思います。
SCD-160P-T充電スタンドとアダプター
充電スタンドは台座と支柱に分かれていますが支柱を差し込むだけで簡単に組み立てられます。
裏面から充電アダプターのプラグを差し込みます。
余分なコードを巻きつける部分もあるのでコードがすっきりまとめられます。
クリーナーをスタンドにセットしたところです。本体のフックのようになっている部分を引っかけるので支柱が短くても意外ときちんと固定されている感じです。
側面には2つのノズルを収納することができます。
充電時はハンディクリーナーの電源ボタンが赤く点灯します。充電完了で消灯。
ちなみに充電アダプターを掃除機に直接差し込むことはできないので充電する際は必ず充電スタンドを使うことになります。
SCD-160P-Tスティッククリーナーモード
スティッククリーナーに組み立ててみました。
重心がヘッド寄りということで手元側は軽いです。
自立できるのでちょっと掃除を止めて他のことをしたいときに便利です。
持ち手部分は出っ張りや膨らみがあって持ちやすいよう加工されています。
それなりにフィットして悪くない感じです。使っていて特別手が疲れたりとかはありません。
スティックで使う際はボタンが2つです。「標準・ターボ」ボタンでモードの切り替え。「切」ボタンで電源オフです。
SCD-160P-Tの動作・付属品チェック
基本的な動作や構造、付属品をチェックしているところを動画にしてみました。
ここまで写真で紹介した部分を動画で確認できます。
SCD-160P-Tの取り回し・排気・騒音レビュー
取り回しですが、
- ハンディとスティック選んで使える
- 自立ができる
- ヘッドの可動域が広い
といった点が便利です。
重心はヘッド寄りですが、本体がものずごく太いというわけではないので、棚下にも入っていきます。もちろん棚下の広さにもよりますが、このへんの使い勝手もまあまあ良好に感じました。
排気の勢いはまあそれなりにあります。ハンディのコンパクトなボディにモーターが詰め込まれているわけなので騒音もそれなりにします。めちゃくちゃうるさいってわけではありませんが、静かな掃除機を求めている人向けではないでしょう。
SCD-160P-Tの吸引力レビュー
吸引力の面ではやはり2WAYタイプにしたことの影響が出ていると思います。
フローリングに重曹を撒いて吸わせる検証では壁際の重曹は繰り返し往復することで取り切れるものの、際以外でも1~2往復では細かな重曹が残るなどちょっとパワーが弱いかなと感じました。
また、紙くずや小さく切った消しゴムを吸わせてみたところ、ヘッド内部で回転してなかなか吸い込んでいかないものがあったりと、かさばるものを吸わせるのには向いていないようです。まあダストカップが小さいのでそもそも吸わせようとしたのに無理がありましたが。
また、ダストカップ内のフィルターカバーに紙くずが貼りついて、早々に吸引力が落ちていそうな感じでした。特にサイクロン掃除機というわけではないのでゴミの分離に関しても期待できないと思います。
次にアバウトな検証ですがマットに重曹20gを吸わせてどのぐらい吸えるのか試してみたところ、標準モードで11g、ターボモードで13gという結果でした。機種にもよりますが、純粋なスティッククリーナーでは13~17g(ダイソンV12だともっと吸えた)ぐらい吸えたりするのでちょっと弱いなという感じ。回転ブラシを搭載しているのでまったく吸えないというわけではないのですが、マットやじゅうたんも掃除したい人には物足りないと思われます。
畳に重曹や小麦粉を撒いて吸わせた感じは、まあ丁寧に掃除すれば問題ないかなという感じでした。
ハンディとして使う際ですが、ハンディクリーナーとしては良好な吸引力ではないでしょうか。大きな問題は感じませんでした。
SCD-160P-Tダストカップ・ヘッドのお手入れと集じん容量確認
ゴミを吸わせたあとですが、ハンディクリーナーとスティックの接続部分やヘッド内に溜まったゴミなどが少々気になります。まあ掃除機はこんなもんと言えばこんなもんですが。
ダストカップ内はフィルターカバーにけっこうほこりが付いていたのでこまめにゴミ捨てをしないとすぐに吸引力が落ちそうです。サイクロンでゴミを分離するわけではないのでゴミが付きやすいと思います。
フィルター部分も重曹やほこりが到達していました。フィルターはお手入れの際にブラシ等が使えないので軽くはたいてゴミを落とすか水洗いすることになります。
ダストカップとハンディ本体の接続部分ですが、本体に付いているスポンジは汚れはほとんどありません。ただし、フィルターを着脱してゴミ捨てをしているうちにダストカップの縁にゴミが付き、それがハンディ本体にも付着することがあります。ゴミ捨ての際に必ずフィルターを外すことになるのも若干めんどうです。
ヘッドですが、少し髪の毛が絡みやすいかなという印象もありますが、高級な掃除機でもないしこんなものかなとも思える感じです。たた、ブラシを外すときにいちいちコインを用意してカバーを外さないといけないのは手間です。あとはヘッドの内部に重曹の粉が入り込んでしまって取れません。半透明のプラスチックが使われているので目立つのですが、他の掃除機でも同様の状態が発生していないとは言い切れないので意外とこんなものかもしれません。
ゴミの逆流に関してはハンディクリーナーなのでしょうがないと言えるところかもしれませんが、重曹を吸わせたあとハンディクリーナーを少し振るとパラパラと重曹が落ちてきます。細かい粉などを吸わせた際はすぐみゴミ捨てをしたほうがよいでしょう。
集じん容量の確認ですがダストカップ内のフィルターに触れない程度までプラダンを吸わせて容量を量ってみたらだいたい140mlぐらいでした。集じん容量の公称値は0.2Lとなっていますが、実際のところまともに使える範囲は0.15Lぐらいじゃないでしょうか。
SCD-160P-Tのおすすめポイントマイナスポイント
おすすめポイント
- 2WAY仕様なのでハンディとスティックで必要に応じた使い分けができる
- ハンディクリーナーとしての吸引力はなかなか
- 見た目がわりとスタイリッシュ
マイナスポイント
- スティッククリーナーとして使うにはやや集じん容量が不安
- マットやじゅうたんを掃除しようとするとパワー不足を感じる面がある
- 普通のスティッククリーナーにくらべてフィルターカバーやフィルターにゴミが付着しやすい
ハンディでもスティックでも使える2WAY構造にした分、他の部分にしわ寄せが来ている感じがします。スティッククリーナーだと思って買うと他のスティック部分と比べてしまい物足りないと感じる部分が多くなると思われます。
たまにスティッククリーナとしても使えるハンディクリーナーというイメージで買うのが良いかもしれません。
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