アイリスオーヤマSCD-184P実機口コミレビュー・183Pとの違いは充電スタンド

2024年5月31日コードレスサイクロン,掃除機レビューアイリスオーヤマ

今回はアイリスオーヤマのコードレス掃除機SCD-184Pの実機レビューです。

15000円前後のお手軽価格で購入でき、そこそこ軽いことから人気になっているみたいですが、その実力をチェックしてみたいと思います。

当サイトでは似た機種であるSCD-181Pもレビューしていますが、181Pと比べて184Pはヘッドのデザインが変わり、スタンドも付属しています。吸引力にも違いがあるのか注目です。

↑ちなみにSCD-181Pのレビューはこちらです。

SCD-184Pのスペック

集じん容量ごみすてラインまで 0.15L
最大容量 0.3L
連続使用時間標準 約27分(ブラシ回転 切)
   約20分(ブラシ回転 入)
ターボ 約10分
定格電圧DC10.8V
充電時間約4時間
製品寸法スティック時 幅235×奥行220×高さ1035mm
製品質量スティック状態 1.5kg
本体 1.0kg
付属品充電アダプター、充電スタンド、すき間ノズル、クリーニングブラシ
SCD-184Pのスペック

スペックは集じん容量、連続使用時間、充電時間、重さまでSCD-181Pとまったく同じです。

幅が少し広くなった(おそらくヘッドが変更されたことによるものだと思います)のと奥行と高さが少しコンパクトになった点、充電アダプターが付属する点がSCD-181Pとの違いです。

SCD-184Pの内容物チェック

こちらがSCD-184Pの中身を箱から取り出したところです。

本体、ヘッド、延長パイプ、すき間ノズル、充電アダプター、充電スタンド(パーツ2つ)、説明書が入っていました。この他ダストボックスに小さなクリーニングブラシ(お手入れブラシ)がセットされています。

付属のノズルは1つでシンプルな構成です。

SCD-184P本体レビュー

SCD-184P本体左右

本体の左側に小さくアイリスオーヤマのロゴが入っています。

右側には排気口。斜め後方に排気が出てくる構造のようです。右側には充電プラグの差し込み口も配置されています。

SCD-184P本体上下

本体上部、後方よりに操作ボタンが配置されています。

操作ボタン

ブラシ回転のオンオフボタン、標準・ターボの切り替えボタン、切ボタンの3つで特に分かりにくいところはありません。

本体を下側から見ると定格電圧やシリアルナンバーが記載されているのがわかります。

また、壁に立て掛けた際にズレにくいように滑り止めのゴムが装備されているのもわかります。

本体前後

こちらは本体前後の写真。

後方にはバッテリーを着脱する際の取り出し口が設けられています。

SCD-184Pの着脱可能なバッテリー

バッテリーを取り出す際は本体後方のカバーを下にスライドさせます。

その後、バッテリーを引き抜くと取り出せます。

バッテリーの型番はCBL10820。

予備が欲しかったりバッテリーがヘタってきたりした場合は単体でも購入ができます。

SCD-184Pのダストボックスレビュー

ダストボックスは、下部にあるボタンを押しながら取り外します。

取り外した本体側。こちらにはフィルターがありません。

ダストカップには取り外し方、お手入れ方法の書かれたシールが貼られています。

ダストボックスを分解したところ

ダストボックスはダストカップ、サイクロンユニット(下側)、サイクロンユニット(上側)、スポンジフィルター、排気フィルターの5つのパーツで構成されています。

ダストカップにセットされているお手入れブラシを入れると6つです。

排気フィルター

排気フィルター

排気フィルターは最後にゴミを受け止める部分です。上下があるのでセットする時は向きを間違えないように注意。

スポンジフィルター

こちらはサイクロンユニットの上側とスポンジフィルター。スポンジフィルターはサイクロンユニットの上側にセットしてゴミを受け止めます。

スポンジフィルター

構造はサイクロン掃除機としては特に変わったところは無いと思います。

サイクロンユニット

サイクロンユニット

サイクロンユニットの上下を接続した状態。中央のメッシュ部分→スポンジフィルター→排気フィルターとゴミが流れていく構造です。

サイクロンユニットを上下をひねると分離することができます。お手入れの時に多少やりやすいかも?

ダストカップ

ダストカップ。特に変わったところはありません。

SCD-184Pヘッドのレビュー

ヘッドの幅は約23.4cm。普通かやや広めといった印象です。

ヘッドの表と裏

回転ブラシを覆う透明なパーツは黒みがかっていてブラシ回転の様子が見づらいです。汚れが目立たないように・・・ということでしょうか。

ヘッドの左右
ヘッドの側面

ヘッドの可動域

ヘッドの可動域

ヘッドの可動域は180°とまではいきませんが、なかなか広いです。このへんは中華製の掃除機と違うなと思わされる点です。

コイン無しでブラシの着脱が可能

回転ブラシを取り外す際にコイン無しでカバーが外せるようになっていました。

アイリスオーヤマの掃除機ってコインが無いとカバーを外せないというイメージだったので、これはちょっと嬉しいポイントです。

内部にはゴムベルトも使われておらず(見えない内部に使われているのかもしれませんが)ブラシの取り外しがとてもスムーズに感じました。

回転ブラシ

回転ブラシには柔らかめ、中くらい、硬めの3種類の毛が使われています。

SCD-184Pの延長パイプ

延長パイプの表と裏

延長パイプはいたって普通。

充電台にセットするためのちょっとした出っ張りがあります。

長さは59.5cmでした。

SCD-184Pのすき間ノズルレビュー

すき間ノズル・ブラシを収めたところと出したところ

すき間ノズルは通常のすき間用として使うほかブラシを出して使うことができます。

ただし、ブラシは180°動くわけではなく、写真の角度までが限界です。

すき間ノズルの毛

毛は硬めです。

SCD-184Pの充電アダプター

充電アダプターは出力13.7V=500mA という表記。

品番はBPS05-137-0500-6となっています。

本体左側の差し込み口に差し込むことで充電ができます。

充電中は操作ボタン近くのランプが赤く点灯。完了すると消灯します。

SCD-184Pの充電スタンドレビュー

充電スタンドは2つのパーツから構成されていますが、ベース部分に支柱パーツを差し込むだけで簡単に組み立てられます。

充電スタンドを組み立てたところ

背面には充電プラグを差し込む部分、充電アダプターの余分なコードを巻きつけておく部分があります。

すき間ノズルもセット可能。

充電スタンドは充電用の端子があり、その名の通り掃除機をセットすると充電することができます。

掃除機側の端子は延長パイプにあるので残念ながらハンディーモード時は充電スタンドにセットできません(充電はもちろんセットすること自体無理)。

掃除機をセットしたところ

掃除機をセットしただけで充電がはじまるのでプラグを差し込む手間が省けます。

SCD-184P各部の重量

本体987g
ヘッド422g
延長パイプ189g

本体、ヘッド、パイプを合わせて1598g。実際に量ってみたら公称値より100gぐらい重かったです。

コードレス掃除機全体での位置づけとしては「軽量をうたう高級モデルよりは重いけど、そこそこ軽い」といったところだと思います。

すき間ノズル26g

SCD-184Pを組み立ててみる

ハンディモード

ハンディモード
スティックモード

SCD-184P開封から内容物チェックまでを動画で

開封から各パーツのチェックまでの様子を動画にしてみました。動画で確認したい方はこちらをご覧ください。

SCD-184Pの取り回し・排気・騒音レビュー

こちらは取り回し、排気、騒音をチェックしているところを動画にしたものです。

取り回しに関しては方向転換もスムーズ、持ち手の部分は膨らみを持たせた部分があり、ちょっとだけ持ちやすくなっています。

ヘッドの可動域も170°ぐらいあり、悪くありません。棚の下なども高さにはよりますが、そんなに苦も無く掃除ができるんじゃないかと思います。

排気は本体左側から斜め後方に出てくるようになっていますが、特別勢いが強かったりすることもなく、使用中に顔に当たって不快ということもありません。

音は特別静かというわけではありません。ターボモードにするとそれなりに音がしますが、このサイズ感と価格を考えると上々の性能ではないでしょうか。

取り回し、排気、騒音ともにまずまずのレベルにまとめられていると感じました。

SCD-184Pの吸引力レビュー

吸引力レビューでは、フローリング、マット、畳に重曹などを撒き、実際に吸わせてみました。

フローリングの重曹

フローリングに重曹を撒いて吸わせてみたところ、標準モードだと壁際に取り残しがありました。ちょっと壁際に弱いところはあるかもしれません。ターボモードだと何回か往復することで壁際の重曹も取れたので壁際をしっかり掃除したい時はターボモードに切り替えるのがいいかもしれません。

ちなみにブラシの回転を止めるとあからさまに吸引力が落ちてました。基本はブラシを回転させた状態で使うのが良いと思います。使うとしたら回転ブラシに髪の毛が絡まるのが嫌な時とかでしょうか。

フローリングに撒いた糸くずや大き目のゴミ

糸くず、小さく切った消しゴム、シュレッダーにかけた紙を吸わせる検証では糸くずと小さく切った消しゴムはなんとか吸えそうな感じですが、シュレッダーにかけた紙はヘッドの内部に詰まってしまって他のゴミを吸い込むのも妨げていました。かさばるものは吸わせないほうが良いかと思います。

マットでの吸引力

マットに重曹を20gを撒いてどのぐらい吸えるのか検証してみたところ標準モードで13g、ターボモードで14~15gという結果でした。

けっこう誤差の出そうな検証方法なのでこの数値が全てではありませんが、ほとんど同じ仕様であるSCD-181Pが標準10g、ターボ12gだったので正直言って意外な結果です。

「電圧10.8Vでパワーはそんなに無いし吸わないんだろうな」(18Vとか21.6Vとか基本的に電圧が高い方がパワーがある)という予想だったのですが、思いのほか重曹を吸ってくれました。本体の仕様、デザインは変わっていないように思われるのでヘッドが変更されたのが効いているのかもしれません。

10.8Vという電圧1万円台半ばの価格を考えるとこの数字はかなり上出来だと思います。

畳の重曹や小麦粉

畳に重曹と小麦粉を撒いて吸わせてみたら標準モードでもまあまあ吸えていました。ヘッドの一番左端1~2cmの部分で気持ち取り残しがありましたが他の部分で吸わせれば問題なし。

ブラシの回転を止めると畳と畳の間に入り込んだ重曹が取れませんが、基本的にブラシは回転させて使うと思うので大きな問題はなさそうです。

SCD-184Pダストボックスとヘッドのお手入れのしやすさレビュー

お手入れの様子も動画にしてみました。

ダストボックスのお手入れ・汚れ具合

ゴミ捨てはワンタッチでできないので一度ダストボックスを本体から取り外してゴミ捨てを行う必要があります。

取り出したダストボックスはスポンジフィルターまではかなり小麦粉や重曹の粉が付着していたのですが排気フィルターまではそれほど到達していませんでした。

ヘッドのお手入れ・汚れ具合

ヘッドは回転ブラシの着脱にコインが必要無くなり、メンテナンス性が高くなりました。ただし、ブラシ周辺の透明カバーが黒みが強く汚れ具合を確認できないの点は良し悪しです。汚れが見えないのは見た目には良いですが、ヘッドを裏返して見ないとどのぐらいゴミが詰まっているのかわかりません。

ヘッドの汚れ具合に関しては他の掃除機と同様といった印象で、特に汚れやすいとか汚れにくいといった印象はありませんでした。

アイリスオーヤマSCD-184Pのおすすめポイントとマイナスポイント

おすすめポイント

  • SCD-181Pなどと比べてヘッドが改良されているおかげか価格と電圧のわりに吸える
  • スタンド付きで本体をセットするだけで充電がはじまる

マイナスポイント

  • ヘッドが改良されたといっても2人暮らし以上でメインの掃除機として使うにはややパワー不足
  • 連続使用時間が標準モードでも20分(ブラシ回転あり)と短め
  • サイクロンの分離性能も値段なり

あくまでも1万円台という価格と10.8Vという電圧のわりにはという話ですが、なかなかの吸引力を感じる機種でした。前モデル?のSCD-181Pからヘッドが変わっており、その点が効いているというのが個人的な感想です。

一人暮らし用やサブ機として活躍の場がある掃除機だと思います。

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