オーブンレンジの設置場所・寸法・左右背面のすき間と排熱について考える
電子レンジを選ぶときはついつい調理の機能の面にばかり目がいってしましがちです。やっぱり電子レンジを買う目的は「便利に調理をしたい」という人がほとんどでしょうから仕方の無いことなのですが、今回は設置スペースと隙間についても考えてみたいと思います。
実際のところ容量が大きくなっても劇的にサイズが大きくなるわけではないのですが、実際に設置する時になって、設置スペースや隙間を考えると「うまい具合に置けない!」なんてことも可能性ゼロでは無いですからね。
設置予定場所の寸法など把握しよう
お店で実物を見たり、カタログで数値を見てわかった気になっていても、実際に置いてみると「思ったよりもギリギリだった」などということがありがちです。きっちり寸法を測っておくに越したことはありません。
また設置場所については
- 水平で安定した場所であるか
- 周囲に熱に弱いものが無いか
- 無線LANなど電波の影響を受けやすいものが近くにないか
- アース線が取り付けられるか
- 食品の出し入れがしやすい高さかどうか
といった点を確認しておきましょう。
アースについて
アースが近くにない場合はアース線を長くしてアースにつなぐか、アースを増設することになりますが、賃貸だと増設するのは厳しいでしょうね。きちんとアースに繋げる場所に設置しましょう。
アースを繋がずに使うのは万が一のことを考えるとおすすめしません。
ビリビリガードという漏電遮断器をすすめている人もいるようですが、アースは家電製品に触れたひとが感電しないように漏電させる経路なのに対して、こちらは漏電を検知して電気の流れを止める装置なのでアースの代わりにはなりません。
詳しくはアイディー・シー家電@売り場さんのプラグ形漏電遮断器 ビリビリガード特集をごらんください。とてもわかりやすいです。
置き場所が決まっていない場合はどこがいい?
置き場所が決まっていない場合はいくつか置き場所の選択肢がありますが、少し上げてみましょう。
冷蔵庫の上
1人~2人暮らし向けの200L未満の冷蔵庫は耐熱トッププレート仕様で上がレンジを置くスペースになっているものが多いです。キッチンスペースが狭い1人暮らし向けはこちらですね。
メタルラック
メタルラックは電子レンジ台として定番の1つです。
ただし注意したいのは棚板が網目なのでレンジの脚が網目の間に落ちてしまう点です。また、冷蔵庫の上にメタルラックを置いた場合などにありがちなのが、ラックの下側に棚板が無くてぐらぐらと不安定になるというもの。レンジを高い位置に置きたい場合は天井との突っ張りが可能なメタルラックを使ったり、ラックの下部に棚板や補強フレームを使うなどして安定性を確保しましょう。
レンジを置くことを想定したメタルラックはメラミン棚板を使用するなどして網目はありませんのでこうしたメタルラックを検討してみると良いと思います。
レンジボード
定番中の定番でしょうか。
大きい物はある程度広いキッチンにしか置けませんし、お値段も張りますが、高級感が感じられ料理もやる気が出てくる気がします。収納量があるものが多く、キッチンの使い勝手も上がるのではないでしょうか。
小さい物は幅が60㎝以下のものもあり、お値段もお手頃になってきます。
左右背面をぴったり設置できるモデルがある
電化製品は大なり小なり熱を発しますから、製品の周囲は数cmから10数cm離して設置するものですが、オーブンレンジの中にはぴったりくっつけて設置できるモデルも存在します。(もちろん左右背面上部ぜんぶぴったりは不可能ですが)
昔のオーブンレンジから買い替えるときに少し大きな容量に買い替えてもそのまま同じ場所に設置できる可能性もありそうですね。
ぴったり設置できるのは上位モデル
ここで各メーカーの上位モデルの設置スペースをチェックして・・・と思ったのですが、どうやら主要メーカーの上位モデルは条件が一緒のようですね。
シャープ、日立、パナソニック、東芝の各メーカーともハイスペックなモデルは上部を10cm以上空けるだけで左右背面ぴったり設置することが可能となっています。(2015年6月調べ)
(※ただし、壁や家具が熱に弱い素材の場合はきちんと隙間を空けるように注意書きがあります。)
断熱パネルを採用することなどでこうした設置法を実現しているようです。一昔前の電子レンジを使っていた世代からすると考えられない設置の仕方ですね(汗
ただしこのようにぴったり設置できるのはほんの一部のモデルに限られます。ミドルクラスのモデルになると背面はぴったり設置できても左右数cmの空間を空けることが必要になってきますので気をつけたいところです。
下位のモデルはぴったり設置などは考えられていないでしょうからきちんと隙間を取って設置したいですね。
本体の大きさや重さはどうか
本体の大きさについても考えてみたいと思います。
こちらの記事で容量と重さ・サイズについてまとめてみたのですが、容量は変わっても幅はそんなに変わらないことが多いです。しかし違いがあることには変わりないので設置スペースと購入予定のレンジの寸法はしっかり把握しておくことが必要です。
東芝は若干奥行きは短めとかシャープのヘルシオシリーズは重さがあるとか、数センチの差にこだわるならメーカーによっても微妙に違いが出てきます。
扉はどちらに開くか?縦開きと横開き
最近の上位モデルはほとんどが手前に開く「縦開き」と呼ばれるタイプのものがほとんどですが、低価格帯では横開きのものもあるので一応違いについて触れておきたいと思います。
縦開き
縦開きのメリットとしては
- 手前に開けるので左からでも右からでも取り出しやすい
- 熱くしすぎた時にとっさに扉の部分に食品を置ける
といった点があります。扉の部分に食品を置くのはメーカーが推奨してないかもですが・・・
デメリットとしては
- 設置場所が高いところだと食品を取り出すときに邪魔になる
大きめの冷蔵庫の上など設置場所が高いところだと手前に開けた扉が邪魔になって食品を取り出しにくいことがあります。
横開き
昔の電子レンジでよく見られたタイプですがメリットは
- 高いところに置いても出し入れがしやすい
デメリットは
- 片方から出し入れしにくい
という点でしょう。
オーブンでなんでもできちゃうから1台にして省スペース?
最近ではオーブンレンジの機能もどんどん多様化してきて、より便利になっていますが、1台にしてもいいのでしょうか?
例えば対流機能が充実したコンベクションオーブンならば別にいらないと思いますが、オーブントースターは別途用意したほうが、やはり焼き上がりが良いというのが個人的な意見です。
どうもオーブンレンジはパンを焼くのはあんまり得意じゃないみたいで・・・
まあ焼けないことはないんですが、裏返し作業が必要だったりするので、1台でまかないたいけどトーストをよく焼くという人はトースト機能について確認しておいたほうが良いです。
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