オーブンレンジ・電子レンジ選び方のポイント!後悔しないためには?
食品を温めるだけでなく、多彩な機能で日々の食生活を便利にしてくれるオーブンレンジ。
今回はそのオーブンレンジを選ぶためのポイントについて思うところを書いていきたいと思います。
レンジの種類
ご存知の方も多いと思いますが、電子レンジは食品を温めるのと解凍する機能を備え、オーブンレンジはオーブンとレンジの機能を兼ね備えています。
また、近年ではスチームを使って調理もできるレンジが登場し料理の幅が広がっているのでこれらについても触れてみたいと思います。
単機能レンジ

マイクロ波によって食品を温めるという機能のみに絞った製品です。
機能がシンプルなので安価で操作も単純な傾向にあります。食材を温めるだけでいいという人は単機能レンジにすると予算を抑えることができます。
ただ、あんまり安いものを買うと西日本、東日本どちらかの周波数の電気にしか対応していないものがあるのでこの点は注意しましょう(日本では西60Hz、東50Hzと電気の周波数が違い、格安電子レンジの場合は片方の周波数にしか対応していない可能性があります)。
オーブンレンジ

単機能レンジにオーブンの機能が加わったものです。
オーブンのが使えるので肉料理や魚料理、パンやケーキ作りにと料理の幅が広がります。
また、オーブン機能の付いたレンジにはたいがいグリル機能も付いています。一気に焼き上げるのが特徴で焦げ目が必要な料理に向いています。
スチームオーブンレンジ
オーブンレンジにスチーム機能が加わったものです。
単純にスチームを噴射するものから過熱水蒸気といって100度以上の水蒸気で調理することで余分な脂を落として料理をヘルシーに仕上げるものまで様々です。
スチームのための水も角皿に入れて庫内に置くタイプとタンクに入れて本体にセットするタイプがあります。
電子レンジの出力について
電子レンジで食品を温める際はレンジの出力によって時間がかわってきます。
出力はW(ワット)で表示されていて、みなさんもよく見たことがあると思います。
低価格の物だと500W、600Wぐらいの製品が多いですが、高級モデルだと1000Wの商品が多数あります。
この数字が高いほど加熱時間が短くて済みますので覚えておきましょう。
調理機能について考えてみよう
ざっと3つのレンジについて見たところで調理のための便利な機能についても見てみましょう。
過熱水蒸気機能
スチームオーブンの説明でも書きましたが100℃以上の水蒸気で調理をする機能です。
この機能を先駆けて導入したシャープは過熱水蒸気の技術に優れており、純粋に過熱水蒸気だけで調理するオーブンレンジを登場させています(他のメーカーは過熱水蒸気プラスオーブン機能で調理)。
余分な脂や塩分をカットしつつ栄養の損失も防ぐことができるので健康が気になる人におすすめの機能です。
コンベクション機能でノンフライ調理
庫内にファンが搭載されていて熱風を循環させることで少量の油で揚げ物が作れます。
油で揚げた料理とはちょっぴり仕上がりが違う感じになりますが、こちらも健康志向の人にいいかもしれません。
揚げ物は油を使うからめんどくさいという人にも向いています。
容量はどうやって選ぶ?

電子レンジの庫内容量はリットルで表されます。
容量の目安としては
- 一人暮らし 20L以下
- 二人暮らし 20L~25L
- 3~4人 26L~29L
- それ以上 30L以上
といった感じです。
家族が多いほど料理が多くなるので当然大きな容量が必要となってきますね。これをベースに食事の量やレンジを活用する頻度で決めていくことになります。
大は小を兼ねるという言葉もありますし、予算と設置場所が許せば大きめのモデルにするのもありかと思います。
オーブンの2段調理
二段焼きのためのトレイが付属し、庫内の上下で同時に調理ができる機能です。一度にたくさんのパンなどを焼きたいという場合に便利です。
中には違う種類の料理を同時に調理できるオーブンレンジもあり、便利さに磨きがかかっています。
庫内はフラット?ターンテーブル?
庫内の形状ですが丸いテーブルが回る昔ながらのターンテーブルタイプと、フラットになったタイプがあります。

フラットは庫内のスペースが有効に使えて良いのですが、反面温めムラが生まれやすいという弱点があります。センサー機能が充実している上位機種なら問題無いのですが、価格の安い下位モデルだとフラットにしたのはいいものの「ムラが出る」ということも有り得ます。
フラットとターンテーブルが混在する価格帯の場合はかえってターンテーブルにしたほうが温めムラが少なくて良いということもあるので頭にいれておきましょう。
センサー機能について
センサー機能といってもいろんな方式があります。赤外線センサーが多いような気がしますが、1つずつ取り上げて見ます。
赤外線センサー
赤外線によって対象物の表面の温度を検知するセンサーです。食品自体の温度を測ってくれるので他のセンサーにくらべて温めムラが起こりにくいといえるでしょう。
温度を検知するのでオーブン機能を使ったあとは庫内が高温になっており使うことができないのがデメリットです。
上位機種はより細かな検知ができる赤外線センサーを搭載していることが多いように思います。
重量センサー
その名のとおり重さを検知するセンサー。重さをもとに温めるので食器が重いと温めすぎという事が起こるかもしれません。
日立が好んで採用しているイメージです。
定期的に0点調節という作業を行う必要があります。
蒸気センサー
食べ物の蒸気を検知する機能です。
もちろん蒸気が出ていれば機能してくれますが、ラップをかぶせて加熱することもあるわけで、こうした状態だと力を発揮できません。
器の口が広い場合は蒸気の検知量が多すぎて十分な温めが行われないこともあります。
温度センサー
庫内の温度を測るセンサーです。主にオーブンの温度設定に使用されます。
オーブンの自動メニューで使う際は温度から焼き時間を計算するといった用途に活躍するようです。
センサー充実のモデルは素材の温度が違っても調理できる!?
センサーの発展は目覚しく、同じ庫内に異なる温度の食材・・・例えば常温と冷凍の食材を置いてもセンサーで判断して上手に調理してくれるものもあります。
こうした機能をうまく使えば家事の大幅な時短が実現します。
オートメニューの種類をチェックしてみみよう
電子レンジは自分で温める時間を決めて使うという人には何ら意味の無い機能ですが、オーブンレンジを便利に使って家事に活用したいという人にとってオート調理メニューはありがたい機能です。
当然上位機種になるほどメニューが豊富になる傾向があります。
各種食品の温めから、エビフライ、ハンバーグ、焼き魚、カレー・・・などなどレパートリーは多岐に渡ります。
扉の開き方をチェックしよう
扉のタイプですが横から開く横開きタイプと手前に開く縦開きタイプがあります。

横開きは従来のオーブンレンジによく見られた方式で高さをあまり気にすることなく食品の出し入れが可能です。

縦開きは手前に開くので左右を気にする必要がありませんが、あまり高いところに置くと扉が邪魔になって食品の出し入れがしづらくなってしまいます。
操作パネルをチェックしてみよう
操作パネルは本体正面の右側に配置されているものと本体正面の下のあたりに配置されているものとがあります。

また操作方法もボタン、ダイヤル、タッチパネルと種類があります。
ダイヤル式はダイヤルを回してメニューを出すことがめんどくさいと感じる人がいるでしょうし、高級機に装備されているタッチパネルはなんとも高級感がありますが、ここまで必要なのか考えることも大切です。
お手入れ機能や掃除のしやすさをチェックしよう

お手入れのしやすさも大切な要素です。
庫内の出っ張りが少ないかどうか、汚れの落ちやすいコーティング加工はされているかといった点。
また、スチームオーブンの場合は水を入れるタンクのお手入れがしやすいかといった点もチェックしてみるといいでしょう。
脱臭機能を備えたモデルもあり、お手入れに一役買ってくれます。
設置場所とサイズをチェック・ぴったり設置できる機種も
設置場所と本体のサイズについても把握しておく必要があります。
広いスペースを確保してあるならばあまり気にする必要がありませんが、余裕を持った設置が必要です。説明書やメーカーサイトには左右○cm、上方○cm以上などと本体の周囲に空間が必要なことが書かれているのでチェックしてみましょう。
スペースが不安な人はぴったり設置できる機種を検討してみるといいかもしれません。昔はオーブンレンジの左右、後方、上方に十分なスペースを取る必要がありましたが、最近は左右と後方はぴったり設置できる機種が存在します。
ある程度モデルが限られてしまいますが、ぴったり設置できるのでスペースの節約になります。
あれもこれも気になるけど・・・

といったわけでオーブンレンジ選びのポイントについて書いてみました。
機能を調べてみるとあれやこれやと便利な機能が出てきて気になってしょうがないところではあるんですが、なかなか予算上は高級モデルを買えないということもあると思います。
オーブンレンジの機能にばかり目を向けるのではなく、時分の家にはどんな機能があったら良いのか、譲れない要素は何なのか考えた上でオーブンレンジを探してみるのも良いかもしれません。
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