電子レンジの耐用年数・寿命と買い替えのサインは?火花が出たりボンッと異音がしたら買い替え時期?補修用性能部品の保有期間は?
電子レンジを使っていると気になることの1つが、「このレンジあとどのぐらい持つんだろう・・・」ということ。2~3年で壊れるケースもあれば10年以上使えたというケースもあって、「そんなものは運だろ」と言ってしまえばそうなのですが、様々な観点から電子レンジの寿命や買い替えのサインについて考えてみたいと思います。
マグネトロンの寿命から10年説
電子レンジはマイクロ波で食品を温めているわけですが、このマイクロ波を出すためのマグネトロンの寿命が1000~2000時間なんだそうです。
1日10分温めをしたとして365日で3650分。時間にすると60時間ぐらい。1年に60時間ぐらい電子レンジを使っていることになります。1000時間に到達するには16年半少々。
1日20分使えば1年に120時間ちょっと、100時間に到達するには8年ちょっとです。
こうした点から10年前後が電子レンジの寿命と考えられているようです。
部品保有年数
全国家庭電気製品公正取引協議会という公益社団法人では「補修用性能部品表示対象品目と保有期間」が表記されています。製品の製造打ち切り後でも補修用部品を保有しなければならない年数が定められており、この年数を下回ることは許されないようですが、電子レンジは8年となっています。
参考:別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間|全国家庭電気製品公正取引協議会より
実際にパナソニックや日立の電子レンジ部品の保有期間をチェックしてみても製造打ち切り後8年となっています。
この期間が経過すると修理を依頼しても部品が無い可能性があるので8年を買い替えの目安とするのも1つの考え方です。
電子レンジ買い替えのサイン・ボンという音や火花は?
ある程度寿命の目安が分かったところで買い替えのサインについてもいくつか挙げてみたいと思います。
食品が温まらない
食品が温まらないということはマイクロ波がうまく当たっていないか、そもそも出ていないということですよね。マグネトロンの寿命が来たかそれ以外の部分でも故障が発生している可能性があります。
電子レンジ自体が熱くなる
電子レンジは排熱をするので周囲が少し熱くなりますが、温度が異常に高かったりこれまで熱くならなかった部分まで発熱していたら故障の可能性が高いです。
操作パネルが反応しない
マグネトロンの寿命が来ていなくても操作パネルが反応しなければ結局レンジは使えません。肝心な部分は生きているのになんだかもったいない気もしますが、これも買い替えのサインの1つでしょう。
ボンッなどと異音がする
電子レンジ内部からこれまで聞いたことがないような異音がしたら何かしらの不具合が発生している可能性が高いです。
ボンっという音がしたりした場合は玉子など温めている食品が爆発してしまった可能性がありますが、そうでなければ部品の故障です。
これはサインというよりも買い替え決定ですがボンっという音ともにヒーターが割れて落ちてきたというケースもあったようです。そんなケースはレアでしょうが。
異臭がする
電子レンジ内部の食品カスのせいかもしれませんが、庫内をキレイに保っているのに異臭がする場合は内部の部品が劣化している可能性が高いです。
煙が出る
こちらも庫内に残った食品カスの可能性もありますが、電気部品が焼損している可能性がありますので買い替えのサインです。
火花が散る
アルミホイルやその他金属製品を誤って庫内に入れてしまうと温めの際に火花が散ったり発火して危険なのは知っている人も多いともいます。うっかりお惣菜のアルミカップなど入れてしまわないように注意したいものです。
ですがこれ以外にも電子レンジの雲母板(マイカ版ともいう)から火花が散ることがあります。この雲母板の奥にはマグネトロンがあり、マイクロ波がこの板を通過して庫内の食品を温めるようになっています。
雲母版から火花が出たり焦げたりした場合は単に焦げただけで交換すれば元のように使える可能性もあるのですが、自分で交換するのは自己責任になりますし、内部に異常が発生している可能性もあるので買い替えサインの1つと言えるでしょう。
雲母版が売られたりしていますが、自分で取り換えるのは危険も伴うので自己責任です。おすすめしません。
買い替えサインの判断や寿命のためにやっておきたいこと
買い替えのサインをいろいろと書いてみましたが、サインかどうか判断するためにやっておきたいこともあります。
きちんとした場所に設置しよう
電子レンジは周囲にきちんとスペースをとって設置するように決められています。左右や後方をぴったりくっつけて設置できるものもありますが、それだって上部に排熱のためのスペースを開けておかねばなりません。
説明書やメーカーホームページを見てどのぐらいのスペースが必要なのか確認した上で余裕をもって設置しましょう。
庫内の掃除をしよう
定期的な庫内の掃除も欠かせません。
庫内に食品カスが残っていたら発火、煙、異臭の原因となることもありますし、ターンテーブル式のレンジなら回転部分にこびりついて回転しにくくなることも考えられます。庫内の掃除って意外と気が回らなくて汚れをそのままにしてしまいがちなのですが(ウチもついつい放置してます)、きちんと判断するためにも、そしてレンジの寿命のためにも庫内をキレイに保つようにしたいものです。
ときどき庫内の様子を確認しよう
電子レンジで食品を温めると、終わるまで他の作業を行ってしまいますが、たまには庫内がどのようになっているのか見てみることでサインに気づくかもしれません。
安全対策がされているとはいえ庫内に顔を近づけて見つめるのはおすすめできませんが、少し離れたところから庫内の様子を確認してみると良いと思います。
まとめ
ということで今回のまとめです。
- 電子レンジの寿命は10年前後が1つの目安
- 買い替えのサインは臭い・音・火花など多数
- きちんと判断するために設置場所の確保と定期的な掃除が大切
- たまには庫内の様子をチェック
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