Womow W5を写真多数と動画で徹底レビュー!その実力は?
今回レビューするのはWomow W5。
Womowの掃除機は以前にW9をレビューしてサイクロンの分離性能に関心しましたが、今回のW5はどんなもんでしょうか。
W5の性能
まずはW5の性能についてまとめてみたいと思います。
充電時間 | 5.5時間 |
運転時間 | 標準40分・強20分 |
重量 | 本体1.3㎏ |
集じん容量 | 0.5L |
定格電圧 | 22.2V |
真空度 | 13000Pa |
サイズ | 幅約25㎝・高さ約117㎝ |
充電時間はやや長めですが、運転時間は最大40分でまずまず。
本体重量は1.3㎏でW9より340gぐらい軽い仕様です。やや軽めの本体といったところでしょうか。
定格電圧は22.2Vで他のWomowの掃除機よりも3V低い仕様です。真空度13000Paは特別高い数値でもありませんが低くもないといったレベル。
スペックに関しては突出した印象がありません。
W5開封
こちらがW5の箱です。W9のときはもっときれいな箱に入っていたのですが、今回は茶色の段ボールです。
側面にはスペックなどが記載されていました。
会社は蘇州威摩尓科学技術有限会社で住所は中国蘇州とのことですが、検索してみても会社が出てきませんでした。
箱は横から開けるタイプ。ちょっと取り出しづらかったです。
内容物は本体、ヘッド、延長管、コンビネーションノズル、すき間ノズル、お手入れブラシ、アダプター、説明書です。
本体
本体の形状はZinkerの掃除機にちょっと似ていて、状況に応じて持つ場所を変えられますがバッテリーの取り外しはできません。
本体上部はWOMOWのロゴ、バッテリー残量表示のランプ、電源スイッチが配置されています。
スライド式のスイッチは標準モードと強モードを選択できます。
本体下側にはバッテリーが配置されています。
バッテリーの蓋はトルクスねじ(見た感じたぶんトルクスですが間違ってたらごめんなさい)になっていて、バッテリーの交換は考慮されていないようです。
貼られていたらラベルには定格電圧26V・リチウムイオン電池22.2V 2200mAhといった表示がありました。
本体の前後。特別かわった印象は受けません。
ダストカップ
ダストカップの取り外しボタンはありません。本体を持ちながらダストカップを引き抜く構造になっています。
ごみ捨てボタンというかレバー?は付いています。下に押し下げると蓋が開きます。
ダストカップは外側のカップと内部のフィルター、そしてダストカップの最後に取り付ける丸いフィルターから構成されています。
こちらがダストカップ内部のフィルター。これまでの中華製掃除機では見たことのない特殊な形をしています。このフィルターでごみを分離、分離したゴミは下側から出てきてカップに溜まるようになっています。また、分離できなかった細かいゴミは上から出てきて丸いフィルターで受け止めるようです。
説明書に書かれていなかったのでなかなか気づかなかったのですが、このフィルターはくるっと回して2つに分解できる構造になっていました。説明書にはお手入れの方法も詳しく記載してもらいたいところ。
分解することでお手入れしやすくなります。
丸いフィルターは特に変わったところはありません。
ヘッド
ヘッドの幅は約25㎝で広めです。回転ブラシの部分はやわらかい素材を使ったローラーが搭載されています。ダイソンのソフトローラークリーナーヘッドにならったものだと思われます。
ヘッドの前方はLEDライトを4灯搭載。前方の開口部は広めで大きめのゴミも吸い込めそうです。
後方は中華製によくありそうなヘッドといった感じ。
ヘッドはカチッと固定できます。かといって自立はできませんが。
ヘッドの可動範囲は他の中華製掃除機と変わらない感じです。
お手入れの際は側面のパーツをコインなどで回してローラーを取り外します。手動で外せるタイプがよかった・・・
延長管
延長管は銀色。
延長管の長さは出っ張りを全部含めると75㎝弱といったところ。接続したときに見える部分だけだと約69㎝といったところです。延長管は他の掃除機にくらべて長いです。
付属のノズル
すき間ノズルは普通の形状。
ブラシの出し入れができるコンビネーションノズル。
つくりはしっかりしている気がしますがブラシの出し入れはちょっと固い感じがあります。
充電アダプターと充電
アダプターを本体に直接挿し込んで充電します。本体の青いランプが点滅。
組み立てと収納
各パーツを組み合わせてスティックモードにしてみました。壁に立てかけていますがすべり止め防止のゴムはありません。
ダストカップのゴミ捨てボタンが壁に当たるので(ヘッドをもうちょっと手前に出すとバッテリー部分が壁に当たる)、立てかけは考慮されていないようです。あと、ヘッドをあんまり手前にしすぎるとヘッドが滑って倒れてしまいます。
自立もできないのでどっちかできるようにしてほしかったです。
実際にこんなに手前に引いて持つことはありませんが目安として写真を撮ってみました。高さがあるのでちょっと使いにくい感じがします。慣れればそんなでもないかもしれませんが、背の低い人には向かないと思います。
状況に応じて持つ場所は変えられますが、それでも若干の使いづらさが・・・
ハンディモードにするとこんな感じです。
接続がスムーズ
組み立てていて気付いたのですが延長管やヘッドの着脱がとてもスムーズです。他の中華製掃除機は着脱するときに接続部分が固いことがあるのですがこの掃除機はそんな感じがありません。
パーツのつくりもしっかりしている感じがします。
収納
延長管に引っかける場所があってそこの本体をひっかけて収納ができます。
この状態で充電も可能。電池残量は5段階で表示してくれるのでなかなか便利です。
個人的にはノズルも収納できるようにしてほしかったです。
実際に使ってみる
実際に重曹等を撒いて吸引力を試してみました。
標準モードだと壁際に重曹が残りがちで壁際には強くない印象です。ヘッドの前方の開口部が大きめなのが影響していると思われます。強モードだとほとんど取れますが壁際に強いという印象は受けません。
ヘッド前方の開口部が広いのでシュレッダーにかけた紙も吸えるかと思いましたが、ヘッドの内部に詰まってしまいました(標準でも強でも詰まります)。他の掃除機同様にかさばる物は吸わせないほうが良いです。小さく切った消しゴムなど粒状のものはそこそこ吸えます。
糸くずの絡みは少ないです。長い糸が2本ほど絡みましたが、長めの糸なので絡んだだけで、髪の毛が絡んだりすることは少ないでしょう。
重曹をマットに撒いてどのぐらい吸えるのか試してみたところ、標準モードで11g、強モードで15gの重曹を吸うことができました。ローラーヘッドのの特性上、マットやカーペットの奥からゴミを掻き出すのには向いていません。もし、マットなどの掃除に使うとしても強モードで使用するべきです。
畳マットに重曹と片栗粉を撒いてすわせてみた感じは大きな問題は無いといった感じ。片栗粉を畳の目に刷り込んでみたら標準モード1往復ではわずかに残りましたが、念入りにかけたらなんとななりそうです。
付属品のすき間ノズルとコンビネーションノズルはただ挿し込むだけでカチッと固定されたりはしません。別に実使用上は問題無いのですがカチっと固定できたほうが気分的には安心です。あと、コンビネーションノズルはブラシの出し入れがちょっと固い感じがします。せっかくヘッドや延長管の着脱がスムーズなのでこっちもこだわってくれればよかったのにと思います。便利さに関しては特に不可もなくといった感じ。
取り回しは、スティック時はかなり長めなので若干持ちづらい感じがあります。さっきも書きましたが背の低い人は使いづらいと感じるところがあるかもしれません。本体1.3kgと軽めの数値ですが、長いので軽いことによるメリットがあまり感じられません。
ヘッドの可動域は国内有名メーカーにくらべると狭いですが、中華製としては一般的だと思います。ヘッドを固定した状態から掃除をするために解除するときにカチッと大きめな音がするので壊れないかと心配な面がありますが、これは個体差かも?
ダストカップの取り外しボタンは無いので最初はちょっと戸惑うかもしれません、引っ張ると外れる構造は好みの分かれるところかと思います。
丸いフィルターには重曹の細かい粉が付着していたので分離性能が特別高いわけではありません。ダストカップ内部のフィルターは2つに分解してお手入れできますが、はじめは気づきませんでした。
髪の毛を吸わせるとメッシュ部分に絡まりますがそのほかのゴミはそんなに付着しません。
ヘッドーのローラーは髪の毛や糸が絡まりにくいのが特徴。髪の毛をよく吸わせる場合はお手入れの手間が減ります。
本体左右にある排気口からの排気は意外と弱いです。周囲に与える影響は少なそうです。騒音は標準モードだとやや静かかなといった印象です。
Womow W5のおすすめポイント・マイナスポイント
おすすめポイント
- ローラーヘッドで髪の毛や糸くずが絡みにくい
- ヘッド前方の開口部が広くて粒状のゴミも吸える(大きめの紙くずとかは経路に詰まるので無理)
- ヘッドや延長管の着脱がスムーズ
マイナスポイント
- ヘッドの形状からしてマットやカーペットからゴミを掻き出すのは苦手
- 壁際にやや弱い感じ
- 自立も立てかけも考慮されていない
- 長さがあるので使いづらいと感じるケースも
- 説明書にダストカップ分解のイラストが無い
ローラーヘッドの良いところ悪いところがそのまま出ている感じです。糸くずや髪の毛が絡みにくく、お手入れの手間が少なくなります。逆に壁際やマットでの弱さは感じますのでどちらを重視するかといったところです。
粒状のものもけっこう吸えそうですが、この場合は強モードで使うとよいかも。標準モードでもフローリング上なら問題無いものの壁際の弱さがあるので強モードの出番は多そうです。幸い強モードで20分の使用が可能です。
ヘッドや延長管の着脱がとてもスムーズでこの点は他の中華製に無い作りの良さを感じました。本体の質感も良好でこのあたりは低価格の掃除機とは思えません。ここは評価したいところ。付属のノズルも質感は良いのですがコンビネーションノズルのブラシの出し入れがスムーズでないのでもうちょっと改良してほしいところです。
重心のバランス的に自立は難しいのかもしれませんが、それなら壁への立てかけを意識した構造にしてほしかったところ。ヘッドを固定し、壁に立てかけることはできますが、ダストカップのゴミ捨てボタンが壁に当たっているので立てかけが考慮されているとは思えません。
長さに関してはなんでこんなに長いのかよくわかりません。
説明書はイラストを交えて解説がされていますが、ダストカップのお手入れはイラストが無かったので細かく分解できることに気づくまで時間が掛かりました。
2017年、2018年ぐらいだったら「安いししょうがないね。コスパ良好」ともいえる性能なのですがここのところ低価格の中華製掃除機が多数販売されていて、その中に埋もれてしまいそうなレベルとも言えます。
ローラヘッドのメリットが自分の使用環境に当てはまるかどうかが焦点です。あとは個人的にこのボディの質感や着脱のスムーズさは好きです。他の中華製掃除機もこのぐらいの質感で作ってもらいたいと思います。
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