MOOSOO D600は使いづらさはあるが激安!
今回は楽天市場の
MooSooさんからスティックタイプの掃除機D600をご提供いただいたのでレビューしていきます。
特筆すべき機能もありませんが、とにかく安いのでお手軽にスティックタイプの掃除機が使えるのが魅力です。
真空度は17000Pa。このPaという数値はヘッドの性能などは考慮されていないので鵜呑みにはできませんが、まずまずの水準ではないでしょうか。
そのヘッドですが回転ブラシは搭載されていません。安いのでコスト削減のため搭載されていないのでしょう。
本体の重さは約1.5kg。まあ普通かなといった感じです。
D600開封
内容物は本体、延長パイプ、ヘッド、ソファブラシ、すき間ノズル、壁掛け用フック、説明書、保証などが記載されたカードです。
本体
コードは本体後方の下側に取り付けられています。長さは5m少々。コードは収納できないのでやや邪魔ですが価格を考えれば仕方がないと思います。
本体左側に排気口があります。片側から廃棄する方式のようです。
本体上部後方には電源ボタンがあります。ボタンは1つだけでモードの切り替えも無いようです。
ただし、この位置だと持ち手の位置から指を伸ばしてもスイッチに届きません。いちいち手を放して電源のオンオフをしないといけないのでちょっと面倒です。
定格出力は600W。
本体前方には黒いゴミ捨てレバーが見えます。後方はフィルターが配置されています。蓋を回して取り外すとスポンジフィルターがあります。
内部はいたって普通のスポンジフィルター。
ダストボックス
ゴミ捨ての際は黒いレバーを押すとワンタッチで行えます。
ダストボックスは取り外すことができません。コスト削減のためにこうした構造になっているのかもしれません。
メッシュフィルターはひねって引っ張ると取り外せます。メッシュフィルターの中にはさらにプリーツフィルターが。
プリーツフィルターも同様にひねって引っ張ることで取り外せます。
メッシュフィルターの目はけっこう細かいです。
商品紹介画像はフィルターの目が大きめで金属も使われていないように見えるのでマイナーバージョンアップが行われているのかもしれません。
プリーツフィルターはやや縦長の構造。
延長パイプ
延長パイプは14段階に伸縮可能。
約45㎝~約73㎝の間で伸縮可能です。
本体へ装着は挿し込むだけ。付属のノズルもそうですが、特に着脱ボタン等はありません。
ヘッド
ヘッドの横幅は26㎝に届かないぐらい。26㎝といってもいいかもしれません。
回転ブラシは搭載されていませんが、ヘッドの先端に出し入れ可能なブラシが搭載されています。
赤色のレバーでブラシの出し入れが可能。
ブラシはカーペットやじゅうたんなどで使うのかなと思いきや、説明書を確認すると・・・
「ブラシが延長可能、固い床を清掃します」
「ブラシが収納可能、カーペットを清掃します」
という記載がみられます。カーペットではブラシを使わないようです。どうしてこのような説明になっているのかよくわかりません。
ヘッドの可動域はかなり狭いです。造りも安っぽく、コスト削減の影響が出ているように思います。
ただし、棚の下などでも本体を寝かせてわりとスムーズに掃除ができます(このあたりは記事の後半に動画を載せるのでご確認ください)。
ソファーブラシ
ソファーブラシはプラスチックが安っぽく、安物に付属するノズルといった感は否めません。
ブラシの部分は角度が変わりますが、特定の角度で固定はできません。
カタカタ動いてこのへんも安っぽいです。
隙間ノズル
隙間ノズルはやや大きめな感はありますが、形状はいたって普通です。
壁掛け用フック
壁掛けフックは真ん中下と左右をネジ留めする形式。左右にはノズルを保管できるようです。
壁掛けはヘッドを床に着けても浮かせても大丈夫そうですが、床に着けた場合はヘッドの先端だけしか床に着かないので浮かせておいたほうがいいかもしれません。なんだかヘッドに余計な負荷がかかりそう。
あと注意したいのがソファーブラシの収納。
写真では壁掛け用フックを出っ張った柱に取り付けたのでうまいこと収納できていますが、壁に取り付けた場合はソファーブラシと壁が干渉したり、掃除機本体が干渉したりで掃除機の着脱がしにくくなります。
各部の重さ
組み立ててみる
スティックモード時は延長パイプの伸縮ができるので、使いやすい高さに調節ができて使い勝手はまずまずです。
持ち手の部分はややごっつい気がします。安いので持ちやすさなどは特に考えられていない感じです。
延長パイプを外せばハンディタイプとしても使えます。
ヘッドが幅広なのと可動域が狭いのもあって、それほど軽快に動くという感じはありませんが、使えないことはありません。
取り回し・騒音など
取り回しですが左右の方向転換はまあそれなりです。ヘッドの可動域はひろくありませんが、意外と棚下にもヘッドを潜り込ませることができます。
延長管は挿し込むだけなのできっちり本体に挿し込んでおかないと抜けてしまうことがありました。
排気は片側からだけということもあり、それなりに勢いがあります。
有線式ということもありボディに余裕があるのか、騒音は値段のわりに抑えられているように思います。
吸引力レビュー
ジョイントマットに重曹を撒いて吸わせてみたところ、壁際は一往復で全ては取れないものの何往復かすることで取り切れました。吸引力はまずまずといった感じです。ヘッドのブラシを出した状態でもひっこめた状態でも似たような感じです。しかしブラシを出すとヘッドの先端が浮く感覚があります。ブラシを出した状態で掃除するならヘッドがキッチリ床に着くように意識しながら掃除したほうがいいかもしれません。
フローリング上に糸くず、シュレッダーにかけた紙、小さく切った消しゴム、重曹を撒いて吸わせてみたところ、ブラシをひっこめた状態だと紙を前方に押し出してしまうものの、ヘッドを上から被せることで問題無く吸うことができました。吸い込み経路に詰まったりすることもありません。
ブラシを出した状態だと、やはりヘッドの先端が浮いている感があり、紙を押し出すことなく吸い込むことができました。大きめのゴミを吸わせるときはブラシを出した状態のほうがいいいのかもしれません。
溝に入った重曹の吸い込みはどちらもまずまず。
マットに重曹20gを撒いてどのぐらい吸えるのか検証してみたところ、ブラシ無しで15g、ブラシ有りで12gという結果になりました。
「ブラシがあったほうがゴミを掻き出してくれるはずなのになぜだろう?」と疑問に思いましたが、ヘッドの密着具合を確認して納得。普通の掃除機と同じような感覚で使うとブラシ部分がマットに当たっておらず宙ぶらりん状態でした。意図的にヘッドを立てるようにしてブラシをマットに当てないとうまいこと掃除ができません。
ブラシできちんとマットのゴミを掻き出していればブラシ有りのほうが好結果に終わったでしょう。しかしまあヘッドのブラシは使いづらい・・・
畳マット上の掃除はまあ問題無い感じ。
ソファーブラシはカタカタ言っていかにも安っぽいものの意外と布団などに密着して使えます。
ダストボックスのお手入れと集じん容量
ダストボックスは丸ごと取り外すことができないので水洗いができないのがややネックです。
メッシュのフィルターには糸や髪の毛が絡むので、髪の毛が長い人がいる家庭では4~5回も掃除すればお手入れが必要になるかもしれません。
プリーツフィルターには重曹がけっこう到達していましたが、D600の分離性能が悪いというわけではなく、この手の格安掃除機ならこんなもんだと思います。プリーツ部分の端っこにゴミが溜まりやすいのであんまり汚れるようなら水洗いでしょう。
集じん容量のラインは特に印はありませんが、フィルターのメッシュ部分の下あたりまで吸わせてみたところ400mlぐらいでした。このあたりが集じん容量の目安になると思います。
排気部分のフィルターはよくみるとほんの少し重曹で白くなっているかなという感じ。少しの使用で排気フィルターが駄目になるということはなさそうです。
MOOSOO D600のおすすめポイントマイナスポイント
おすすめポイント
- 価格が安い
- 安いけど吸引力はまあまあで壁際もまずまず
マイナスポイント
- ヘッドは可動域が狭くクセもある
- ダストボックスの取り外しはできない
安いので、コストダウンの影響がいろんなところに見られる機種です。
持ち手の位置からスイッチに指が届かなかったり、ダストボックスが取り外せなかったり、ヘッドのブラシは意識的にヘッド先端を床に着けるように角度をつけなければならなかったり・・・まあヘッドのブラシは使わず、ブラシの無い掃除機だと思って使うのも1つの方法ですが。
価格のわりに吸引力はそこそこあり、壁際もまずまず良好なので多少の使いづらさには目をつぶっても安い掃除機が欲しいという人向けです。
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