冷蔵庫の冷却方式・直冷式と間冷式(ファン式)のメリット・デメリット

2022年9月30日冷蔵庫,選び方

ファン式は庫内にファンがある
ファン式は庫内にファンがある

冷蔵庫には冷やし方には、直冷式間冷式の二種類があり、それぞれ特徴がありますのでちょっとご紹介しておきたいと思います。参考にどうぞ。

直冷式のメリットとデメリット

冷蔵庫の庫内に冷却器を設置して直接冷やす方式です。ファンなどはありませんので自然な対流で冷やすようになっています。
冷却器は庫内の天井や壁に設置してあるようですね。

冷蔵室用と冷凍室用にそれぞれ専用の冷却器があります。その結果。冷凍能力が高いという特徴を持っています。

直冷式は主にヨーロッパで使われている形式で、日本では湿度が高く、冷却器に霜が着きやすいのであまり採用されていないようです。
ただ、100L以下の小型冷蔵庫は直冷式が多いですし、低価格な2ドア冷蔵庫でも直冷式のものをちょくちょく見かけます。

一人暮らし用にとにかくコストを抑えて冷蔵庫を購入すると直冷式の冷蔵庫を買うことになってしまいますね。

直冷式のメリット

ファンが無いので構造的にシンプルでサイズがコンパクトな傾向にあります。価格も若干安い傾向です。

また、自動霜取り運転が無いので庫内の温度変化が少なく食材の長期保管に向いているといえるかもしれません。

電気代も少し安いようですが、霜取りの際にドアを開けて作業を行うことになるのでその間に庫内の温度が上昇してしまい、再度冷やすために電力を使ってしまうのでメリットとは言えない部分もあります。

  • サイズがコンパクト
  • 価格が安い
  • 庫内の温度変化が小さい

といったあたりがメリットでしょう。

デメリット・霜取りの手間

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直冷式の一番の問題はやはり霜取りでしょう。ヘラなどを使って霜取りをする必要がありますが、これを行わないとどんどん霜が大きくなって、最終的には冷凍室のほとんどを埋め尽くしてしまいます。

これでは冷凍室の意味を為さないので、気を付けたいものです。

大きくなった霜の取り方

霜が大きくなってしまった場合の霜取りの方法としては、冷蔵庫をいったん止めて霜を溶かす方法や、ドライヤーを使って霜を溶かす方法があります。

いずれも食品を外に出したうえで周囲に雑巾やタオルを敷くなどして水分が広がらないように対策をしてから実行する必要があるのでかなり面倒です。

ドライバーやアイスピックなどで霜を削る方法もありますが、庫内を傷つけてしまうおそれがあるのであまりおすすめできません。誤って配管に刺さってしまった場合などは冷蔵庫が使えなくなってしまいます。

私は、ある程度霜が解けた状態でマイナスドライバーなどを差し込んで、テコの原理で霜の塊を外したこともありますが、庫内が傷つくのを覚悟したうえで行いました。

大きくなると霜取りにも労力がいるので、薄っすらと付いているうちにこまめに取り除いたほうがよいでしょう。

間冷式(ファン式)のメリットとデメリット

冷蔵庫の奥に設置された冷却器で作られた冷気をファンを使って冷蔵室や冷凍室に送る方式です。

霜が発生しないわけではないのですが、冷却器が直接庫内にあるわけではないので庫内に霜が発生することはほとんどありません。

日本やアメリカではこの方式が多く採用されているようです。中には冷却器を二つ搭載しているツイン冷却方式という冷蔵庫もあります。

日本では間冷式が主流・手動で霜取りしなくてもよい

日本では間冷式が主流でほとんどの冷蔵庫がこの方式を採用しています。

霜取りの手間がほぼ無いので間冷式のほうが圧倒的におすすめです。まあそもそも日本では100L台後半~の冷蔵庫はほとんどが間冷式なので選択肢はほとんどありませんが。

間冷式(ファン式)のメリット

  • 霜取りをする必要が無い

というのが最大のメリットでしょう。

また、日本では間冷式が主流なので様々な冷蔵庫が発売されておりラインナップも多くなっています。

間冷式(ファン式)のデメリット

  • 本体価格が少し高くなる
  • 霜取り運転で直冷式よりも庫内の温度変化が大きい
  • ファンを搭載する分サイズが少し大きくなる

といったあたりがデメリットと考えられる部分です。

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